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就活奮闘記 vol.12

どんな留学をしたか?また、留学でどんな成長を手に入れたか?

挫折からのスタート!
K.Kさんは、「キャリアアップをしたい!」「世界の情報を得るためにはやはり英語の習得がカギだ!」「英語を自由自在に使えるようになりたい!」という熱い想いを胸に、ワーキングホリデーをするために会社を退職し、2009年11月にカナダへ旅立ちました。ところが渡航してすぐに現実という壁にぶつかりました。理想と現実のギャップに戸惑ってしまったと当時を振り返ります。想像以上に英語が通じず、自分の英語のレベルの低さを嫌というほど思い知らされたそうです。
インターンシップで実績を上げる!
そんな中、K.Kさんは、多くのワーキングホリデー参加者がとるパターンである語学学校へ通うことをせずに、いきなりビジネスカレッジへの入学を選びました。そこは、インターンシッププログラムで定評がある学校です。K.Kさんはそこでビジネスマナーを学んだ後、インターンシップの資格をゲット。BLENZ COFFEE LTDという会社で、一般事務職として1ヶ月半のインターンシップを経験したのです。そこでは、マーケティングやオペレーション、マネージメントの部署で手伝いをし、新商品のプロモーションに携わりました。K.Kさんは、自分の仕事以外にも積極的に他部署の方々とコミュニケーションを図り、オペレーションスタッフに同行しながら、フランチャイズの統括の仕方を学んだり、マーケティング部門では「足跡戦略」(店先から赤い足跡を店内までつけることでお客が入りやすいような工夫を凝らす)が採用されるなど実績を残します。
アルバイトでは売り上げに貢献。
また、インターンシップ以外にも、自分で仕事探しを始め、ギフトショップでアルバイトを開始しました。そこは観光地のギフトショップで、外国人観光客に対する接客を担当することになりました。K.Kさんはそこでも本領を発揮します。持ち前の「人懐っこさ」を活かし、女性客を増やし、売り上げを夏季前年度の$2000から$4000に伸ばし、大いに売上に貢献したり、人の流れを研究して商品配列を工夫して客足を増やしたりしました。
自分の課題を発見し、今後に活かす
K.Kさんは、今回の海外生活を通じて、「自分の甘さ」を実感したと振り返ります。もともと行動力はあるものの、何とかなるという気持ちが先走ってしまい、あまり深く考えることなく物事に対処したり、行動してしまうことが多々あったそうです。しかし、結果が伴わないことを度々経験するに従って、落ち込んだり後悔しながら、次第に物事を考えながら段階を経て行動するようになったといいます。また、自分が時間に追われるくらい忙しくすることで気持ちの落ち込みを解消できることも学んだそうです。

帰国後の希望

海外営業職を希望しているものの、これまで営業経験がないことから、まずは営業経験を積むことが先決だと考え、日本の企業で営業職のキャリアを積み、その後に海外営業職にチャレンジし、海外への駐在を希望されています。

どんな就活をしたか

ACTION1:渡航前、渡航中から就活を視野に入れた行動を意識する。
渡航前は、エストレリータのセミナーで自分の留学に関する明確な目的を設定、それらを実現させるためのアクションプラン作成や自己分析を行い、自分がどういう人間であるかを知ることができ、帰国後の就職活動に役立ったといいます。また渡航中は、転職サイトへ登録したり、インターネット等で企業を調べたそうです。
と同時に、日本の企業の人事はワーキングホリデー参加者に対して、「どうせ遊びに行ってきただけ」と偏見を持っている人も多いと考え、帰国後の就活を視野に入れ、インターンシップを経験したり、TOEICのスコアを上げようと、敢えてTOEICの学校にも通うなど、つまり“遊び”ではなく、自分を成長させるための“自己啓発期間”だったのだと証明できる形跡を残すことに執着し、着々と就活の準備を進めていたそうです。
ACTION2:帰国後は効率よく就活エージェントを活用する!
継続して転職サイトの活用や、エストレリータより紹介された人材会社より具体的な企業紹介を受けました。その人材会社を通したことによって、自分の仕事に対する考え方の甘さを徹底的にダメ出しされたこともあったそうです。それにより、客観的に自分自身を見れるようになったと振り返ります。

どんなところに就業したか?

K.Kさんの就業先は、日本の大手家具・物置のメーカーです。主に家庭、オフィス用の家具(机、椅子など)や倉庫などの製造や販売を行っています。K.Kさんは、当初から希望していた営業職をゲットできました。今後K.Kさんは営業経験を着実に積み、将来的には海外進出へ挑戦することでしょう。K.Kさんの今後の活躍がとても楽しみです。

これから渡航する人と仲間に一言

最後にK.Kさんより、これから海外へ挑戦する人たちへ向け、熱いメッセージをもらいました。

「渡航の目的は人それぞれですが、渡航前の準備が一番大切です。まずは自分を客観的に見て、自分を知り、その中で、目的を決め、目的を果たすための目標を設定し、日々努力してください。 そして、しっかりと準備ができてから会社や仕事を辞め、その決意を実行してください。厳しい話をしますが、企業から見れば海外の大学に行かない限り、渡航は遊びにしか 見られません。例え、現地で自分が頑張ったと認めることができたとしてもです。その為、少しでもそれを証明できるものとして、TOEICのスコアが関係してくると思います。なので、シャドウィングと発音練習を毎日行ってください。聞けない音が発音できるようになると、その音も拾うことができ、リスニング・スピーキングは一気に向上します。これは渡航前から帰国後まで続けるか続けないかで、大きく変わってきます。そして、私もそうでしたが、渡航前は自信と希望に満ち溢れていますが、世の中そんなに甘くはありません。現地でそのギャップに気がついたときは、計り知れないダメージを受けます。その為、周りに流されず、毎日努力してください。そして、その国を好きになり、楽しんでください」

さて、次に頑張るのはこれを読んでいるあなたです!K.Kさんのメッセージをぜひ海外で実践してみてください!

人事からのワンポイントアドバイス

1つ目は、海外生活中から就活を意識した行動の足跡を残したこと。

K.Kさんは、自分の海外生活が決して遊びではないことを証明するために、インターンシップをして海外でのワーキング体験を通じ、単なる参加するだけにとどまらず、着実に仕事での成果を出すことにこだわったこと。つまり、インターン先の企業に貢献したことだ。補助的な仕事が多いインターンシップで成果を出すことは決して容易なことではない。実際に貢献したという事例は面接でも十分アピール材料になるし、人事の評価も高い。

2つ目は、エージェントの積極活用。

K.Kさんは、自己就活と並行して、エストレリータやエストレリータが提携する人材会社との三者で就職活動を行った。就職エージェントを活用することで、就活戦略を一緒に立案してくれたり、企業に提出する履歴書や職務経歴書を、人事の興味の惹く書き方に添削してくれたり、本番の面接での効果的な答え方や注意事項などいろいろアドバイスしてもらうことができ、自己就活よりも断然、効率的に就活を進めることができる点がメリットだ。

3つ目は、目に見える形でのハイスコアでの語学力の証明(TOEIC取得)にこだわったこと。

多くの留学生やワーキングホリデー参加者たちは、なぜか語学力証明試験を受験しないで帰国する人が多い。中には実際の語学力と試験のスコアは必ずしも一致しないと考える人もいる。しかし、そうはいっても現実に多くの企業があなたの語学力を測るのはやはり語学力検定試験だ。いくら面接で語学力があると言葉のみで主張したとしても、一方で語学力検定試験のハイスコアを持っている人と比較した場合、圧倒的に後者のほうに軍配が上がる。前者は説得力で劣ってしまうのが現状だ。K.Kさんはそのあたりの企業側の視点の事情をよく理解し、ハイスコアを残そうと、わざわざTOEICのスコアを上げるためのスクールにも通うほど徹底していたのが勝因と言える。