都内にある大学で化学の勉強をし、そのまま大学院へ。就職活動で内定をもらうも「このままでいいのか」という気持ちから内定を辞退し、イギリス・イーストボーンへ留学。その経験から多くのことを学んだが、その中でも一番大事なものは「自分の気持ちにきちんと向き合うこと」
Sae.Mさんは、大学院時代に就職活動を行い化学系の会社からの内定をもらうことができました。しかし、「このまま就職してしまってよいのか」という気持ちや、「もう一度、イギリスで勉強したい」という気持ちが強くなり、内定を辞退することを決意しました。この決意にはご両親も強く反対されました。が、Sae.Mさんの意思は固く、ご両親を説得するために、自分で貯めたお金で行くことを決意し、アルバイト生活がスタートしました。「イギリス留学のために内定を辞退する」という決断は、非常に大きなものでした。
しかし、決断はしたものの、徐々に様々な不安や周囲からの雑音が目立つようになり、自分の選択に自信が持てなくなる時が増えてきました。しかし、その不安な気持ちがエストレリータでカウンセリングを受けるという行動に繋がったのです。Sae.Mさんはカウンセリングを通し、自分の判断・選択に自信を持てるようになってきました。これまで無難な選択しかしてこなかったSae.Mさんにとって、大きな星が見えた瞬間でした。
そして、いよいよ2009年10月にイギリス留学を決行。これまでの「大学や大学院で学んできたことと違う分野に挑戦したい」という意志を何よりも優先さたSae.Mさんは、留学をより集中したものにするために、敢えて3カ月という短期留学を選んだのでした。
海外生活を通じて得られたことは、「実行力」と「チャレンジ精神」だと言います。学生時代に得た内定を辞退してまで「挑戦」に踏み切った今回の留学を、決して後悔のないようにするため、授業には毎日必ず出席し、与えられた課題を全力で取り組むことを心に決めたのです。全力で取り組んだ結果のエピソードとしては、ある授業で、捕鯨問題に関するプレゼンテーションがあったそうです。このテーマは、国際問題や日本の立場という面で厳しいテーマではありましたが、発表後は、先生や他の学生からたいへん高い評価を受けたそうです。授業の最後に先生からも「短い間だったけど、君の成長には驚いたよ」と言ってもらえるまでになりました。スピーキングが苦手であったMさんにとっては、このプレゼンテーションでの成功は大きな自信につながったそうです。
Sae.Mさんは、大学院時代の専攻であった科学の分野にこだわらずに、もともと興味のあった「UNESCO等の国際機関」「外資系を中心とした企業」「化学系の学会や展示会の事務局等」の仕事などを中心に考えていました。その後、就職活動をしていく中で、「英語と今までの専門分野を生かせることは何か」という面からも就職活動を行っていたそうです。自分の可能性を最大限に広げていきたいと考えていたのです。
Sae.Mさんは、その就職エージェントのコメントをよそに「英語と今までの専門分野の仕事」という新しい就職活動の軸から、見事に株式会社アイピーテクノに就職が決まりました。この会社は、特許調査や特許翻訳、また特許コンサルタントや特許情報を提供する国際特許事務所です。そして「1週間で50社エントリー」のスタート時にエントリーをした会社だったのです。
Sae.Mさんは自ら積極的に行動することにより、自分が得たいと思う結果を得ることができたのです。もちろん現在、海外で得た「行動力」や「実行力」もフルに発揮し、活躍されていることは言うまでもありません。
Sae.Mさんは、エストレリータが推奨する【留学新卒】、つまり「学校卒業後に留学・そして就職」をした素晴らしい実例です。また、「留学で大事なことは『期間の長さ』ではなく『明確な目的と具体的な行動計画』を持ち生活することである」ということを証明してくれました。
さて、主な勝因は以下の3つです。
1つ目は、積極的な行動力。Sae.Mさんは、興味があることに対して、「人から話を聞く」・「本やネットで調べる」・「相談する」・「自分の目で確かめる」という積極的な情報収集を行ったからこそご自身が希望した仕事に就くことができました。
2つ目は、立ち上がる勇気。就職活動をしていると周囲から心ない言葉をぶつけられることもあり、精神的にも辛く苦しくなる時もあります。しかし、そんな時こそ「もう一度」と自らを奮い立たせる勇気が必要で、それがあったからこそ「やりたい・なりたい・したい」を掴みとることができたのです。
3つ目は、極端に職種・業界を狭めすぎないこと。自分が目指すべきものを捉え前進することは重要ですが、一人での就職活動では得てして視野が狭くなってしまいます。Sae.Mさんはエストレリータを活用し「国際機関・国際協力」という業界以外で自分の輝く星を発見しました。