VOICE

就活奮闘記 vol.1

どんな留学をしたか?また、留学でどんな成長を手に入れたか?

挫折から始まった留学生活と、幼いころの夢の実現

10代のころから「世界中に友達を作ること」が夢だったAyaka.Yさんは、平成20年9月より1年間ニュージーランドへワーキングホリデーに参加しました。渡航目的は、前職のリゾートホテル勤務時代、海外からのお客さんとのコミュニケーションにおいて英語力不足を実感したことや、将来はウエディングプランナーとして国内ばかりではなく海外でも働きたいという願望を持ち、英語の必要性を感じたため留学を決意しました。そんなYさんの海外生活はショックからのスタートでした。

ホームステイに滞在しましたが、はじめはホストファミリーがいっていることに、「YES」「NO」しか答えることができず、自分の不甲斐なさに失望し、食事もろくにのどに通らなかったそうです。しかしファミリーにも恵まれ、次第に意思疎通もできるようになり、生活も楽しくなりました。その後フラットへ引っ越 すなど環境を変えたりしながら、ふと気付くと、いろんな国の人たちと友達になり旅行をしたり、一緒に料理したり、映画を楽しんだり、いつ間にか、幼いころの夢が叶っている自分に気付いたのです。

自分の足で勝ち取ったアルバイト、そこでの新たな気付きと成長

語学学校を卒業後、仕事を探す日々が続きます。もともとフラワーデザイナーの資格を持つYさんは、自分が得意で好きな分野を活かせるフラワーショップを訪問します。日本で用意した自作の作品集と履歴書を持って街中のフラワーショップを数十件まわるなど、精力的に仕事探しをしました。ところが、接客業のため、コミュニケーション力を理由に簡単には 見つかりません。そこで生活費を稼ぐため、日本食レストランやモーテルの清掃などで働き ます。ところがある日、以前訪問したフラワーショップから臨時のバイトが入ったのです。まさに足で稼いだ成果といえます。しかし、そこで仕事を始めるものの、ネイティブの中で働くたいへんさを実感したのです。「言葉はそんなに簡単に習得はできない」、「友達と話すのと仕事で使う英語では全く違う」という新たな気付きを肌で感じたといいます。

そんな中、今までの自分を振り返り、「私は留学で何をしてきたのだろう」と疑問を持ち始めたのです。しかし、そこで悩んでいる暇はないと思い直し、「とにかく新たな行動を!」と考え、帰国後の就職活動に役立てようと日本から用意し、カバンの中にしまい込んでいたブライダルアンケートを取り出し、現地の人たち40人にお願いしたりもしました。留学生活も後半になり、住み慣れた街を出ようと思い、最後はブドウ園で働くことにしました。このアルバイトは最初に お世話になったホームステイ先からの紹介でした。人との出会いを大切にするYさんは、その出会いからも大切にされました。そこでは早朝から日が暮れるまで働き通しだったそうです。帰国前の旅行実現のため一生懸命働いたのです。その後、ニュージーランドを後にし、最後は英語習得の仕上げとして、オーストラリア、タイ、ラオスを一人で旅行します。

「やるだけのことはやった!」という達成感と、海外生活を通じ身に付けたもの
留学中はすばらしい人たちとの出会いにも恵まれ、たくさん友達もでき、また、現地での仕事やアンケート調査など、「やるだけのことはやった!」という海外生活でした。この留学を通じ、日本を出てみて改めて気付いた日本の良さや日本語の美しさ、人それぞれの違いを違いとして受け容れられる柔軟性を身につけたそうです。

帰国後の希望

もちろん、ブライダル関係の仕事に就くことです。リゾートホテルのフローリストとして携わったブライダルの仕事に魅力を感じ、また留学中もニュージーランドやオーストラリアで海外挙式を見る機会があり、留学前から考えていたブライダルプランナーになりたいという気持ちは膨らむばかりだったといいます。できれば地元の北海道内で働けることが第一希望だったそうですが、自分の納得した仕事ができるのであればどこにでも行く覚悟がありました。 そこにYさんの仕事に対する姿勢・ポリシーがよくあらわれています。Yさんは、「仕事は生活のためではなく、好きなことのために働く」ことをモットーとしているそうです。

どんな就活をしたか

ACTION1:自分のやりたいことを何よりも優先する
主にネット、雑誌の情報やエストレリータからの仕事情報提供の中から会社を探し、面接の機会をうかがっていました。地元の北海道内で働けることが第一希望でしたが、ブライダルの仕事ができることを、沖縄へ足を運び面接に臨みました。当然、時間やお金も余計かかるわけですが、自分の夢・やりたいことを何より優先したのです。
ACTION2:実際に自分の足で動かないと見えないものがある
就活時のエピソードを一つ紹介しましょう。いくつか内定の話が出始めたころ、以前社員募集をしていないため諦めていた憧れの会社の募集があることを知りました。すでに内定も出ていることだし、どうしたものかとエストレリータの代表の鈴木に応募すべきかどうかの相談をしたのでした。そこで鈴木より「あのとき挑戦しておけばよかった、ということにならないよう、今後悔いを残さないためにも挑戦してみては?」というアドバイスを受け入れ挑戦したのでした。ところが、憧れていた会社の人事の対応、相手を決めつけたような物言い、不誠実さを垣間見ることになり幻滅したそうです。しかし今回その会社に挑戦しなければそのようなことは分からずじまいでしたし、実際その状況を見れたことで、その会社に対しての想いは完全に吹っ切れたと言います。自分の足で動いた分だけ、何か見えなかったものが見つかるものです。
ACTION3:エージェントをうまく使いこなす
Yさんは、エストレリータという就活エージェントをうまく活用しています。迷ったときに相談することはもちろん、京都、沖縄で面接が入っている状況で、北海道からせっかく時間やお金を投資して出てくるので、それだけでは勿体ないということでエストレリータを活用し、途中に神戸の会社にも自分のスケジュールに合うようにアポイントを調整してもらうなど積極的にエージェントを活用しました。(自己就活とエージェント就活のバランスの良さ)

帰国後の希望

Yさんは沖縄の会社(株式会社ブライダルハウスチュチュ)で、ついにブライダル関係の仕事を手に入れました。沖縄ということで確かに遠方であり、給与面なども決して好条件とまではいかないようでしたが、前職ではリゾートの仕事をしていたので、沖縄に向いているのではないかということと、今の時代にこうして仕事を得られること、自分のやりたい仕事に就けるだけでも有難いことだと考え、決心したのです。そしてここで仕事をしている間に、ブライダ ルプランナーの資格をとり、いつかは地元の北海道で働くと心に決めているそうです。

帰国後2か月半で実家のある北海道から沖縄に移り、仕事をはじめて2カ月になりました。 覚えることがたくさんあり、パンパンな毎日だそうですが、やりたい仕事をしているので、 その積み重ねが自信にも経験になると言います。いち早く自分で仕事を処理し、「自ら提案できるようになる、上司に注意されてたまるか!」という意気込みで日々仕事をされているそうです。また、Yさんは30代になったら仲間と花屋を開く夢もあるそうです。いつかは雇われの身ではなく、自分のお店を開くことが目標だと語ってくれました。常に前を見据え、持ち前の行動力とプラス思考を如何なく発揮しているYさんの将来が楽しみですね!

人事からのワンポイントアドバイス

勝因は3つ。

1つめは行動力。海外でも実際にウエディングアンケートを取るというアクションができ、帰国後も夢に近づくためなら、全国どこへでも面接に行くという動きをスピード感を持ってできたこと。

2つめは戦略性。自分の就きたい仕事があるならば、それが得られる場所や手にできる給与にこだわりすぎてしまっては難しくなることも。稼いだ給与で学校に通うと思えば、多少低い給与でも、そこで学べるならば、全く問題なしと捉えることが、チャンスをつかむ鍵となります。

3つめは諦めない気持ち。結果として入社することにはならなかった憧れの会社だが、もし受けずにいたら、未練が残る。受けたことによって、前向きに入社した会社で取り組める気持ちと、第一希望を諦めなかった自分自身に対する信頼(=自身)とを手にすることができたのです。