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「言ぇたらぃいな!ちょこっとEnglish」

第012回:「quarter past threeってどういう意味?英語での数字表現!」

飛行機の搭乗口を尋ねる、電話番号を伝える、値段を聞く・・・留学中の日常生活で数字を尋ねる、数字を伝えるというシーンはたくさんあります。日本語を知っている海外の友人から「日本語ではひとつの数字にどうしてふたつの読み方があるのか」「9を『きゅう』と読むときと、『く』と読むときの違いは何?」と聞かれて困ったことがあります・・・。確かに「9時」は「くじ」、「9個」は「きゅうこ」。私たちはふだん今までの経験から数字の読み方を使い分けているのです。英語にもそれぞれの状況にあった数の表し方がありますので、ご紹介します。

【電話番号・ルームナンバー・フライトナンバー】

まず、口頭で電話番号を伝えるときに使える表現です。
例えば、以下の番号を英語で言ってみます。
「090-1122-333×」→「oh-nine-oh, double one, double two, triple three,×」

一般的に口頭で電話番号、ルームナンバーなど、何かの「番号」を伝えるとき、「0」は「zero」ではなく、「oh」(オー)と表現されます。

そして、同じ数字が続くとき、「11」は「one one」より、「double one」と言ったほうが相手に伝わりやすいです。同じ理由で「333」も「triple three」となります。めったにありませんが、4つ以上続く時は、例えば「4444」は「double four, double four」となるようです。

そして、ホテルの部屋番号、飛行機のフライトナンバーですが、3桁までは数字をそのまま、4桁以上になると2桁ずつ読まれることが多いです。

例えば、
  • What's your room number?
  • It's room 806. (eight, oh, six)
  • Can you give me your flight number?
  • It's JL1203. (twelve, oh, three)

この4桁以上になると、2桁ずつ読む、という読み方は西暦の読み方も一緒ですね。「1999年」は「nineteen ninety-nine」です。ただ、2000年以降は「2001」「two thousand one」、「2011」「two thousand eleven」と読まれることも多いです。「2011 twenty-eleven」でも間違いではありません。

【値段】

ものの値段を尋ねると、大抵の場合、通貨の部分は省略された答えが返ってきますね。

例えば、
  • How much is this?
  • It's $10.20. (ten, twenty)

正しく言うと「ten dollars and twenty cents」ですが、長いので「dollars」と「cents」は省略され、小数点で分けて言います。
始めのうちは買い物をすると、店員さんがぼそっとつぶやく値段が聞き取れず、何度も聞き返すこともできず、あたふたととりあえず大きいお札をだし、お釣りを数えて、ああいくらって言ってたんだな・・・そしてどんどん小銭が増えていく、という悪循環にはまっていました。

また、桁数が多くなるとますますややこしくなります。
例えば、下の数字を通常通りに読むと
  • $199 (one hundred and ninety-nine)
  • $1,500 (one thousand and five hundred)
ですね。
ただ、口頭表現ですと、以下のように読むことが多いです。
  • $199 (one ninety-nine)
  • $1,500 (fifteen hundred)

$199は「hundred」が省略されています。そして、$1,500は2桁ずつ区切られています。この読み方は日本のテストでしたら不正解ですが、実際にはひんぱんに使われる表現です。

初めてこの「fifteen hundred」という表現を聞いたときは「えっ?fifteen hundredっていくら・・・?」とすぐに意味がわかりませんでした。この読み方は値段だけでなく、インフォーマルな場面ではいろいろな場面で使われています。

【時間】

時間の読み方ですが、まず、大きな違いがあります。日本語だとよく使われる24時間表記の時間は英語圏ではあまりなじみがありません。航空業界などでは使われますが、一般の人が生活で使うことはあまりないのです。 「午後1時」を「13時」と日本語では言いますが、英語では「thirteen O'clock」とは言いません。「one pm」という言い方が普通です。

時間についてネイティブの人が好んで使う表現があります。特にイギリス英語圏でよく使われます。

quarter past three」これは何時の事だと思いますか?正解は「3時15分」です。
分解してみると・・・
  • quarter=4分の1=15分(1時間の4分の1)
  • past=過ぎた
  • three=3時
  • =quarter past three(3時を15分過ぎた)=3時15分となるのです。

同じように「half」(2分の1=30分)も使えます。
half past three」は「3時半」ということです。

具体的に数字を入れることもできます。「five past three」は「3時5分」、「ten past three」は「3時10分」です。

もうひとつ、「quarter to three」という言い方もあります。これは
  • quarter=4分の1=15分(1時間の4分の1)
  • to=~まで
  • three=3時
  • =quarter to three(3時まであと15分)=2時45分となるのです。

補足ですが、この表現は中途半端な分数を伴って使うことはあまりないようです。「3時11分」は「eleven past three」ではなく、「three eleven」です。「~時~分くらい」というニュアンスで使っているようです。

この表現も初めて聞くと「ten to five」(5時10分前)などと言われると、「えっ?5時?10だから5時10分っていうこと?」と大変わかりづらいのです。さらっと使いこなせるようになれると嬉しいですね。

日本語と英語は数字の桁の区切り方も違いますし、大きい数字はどんなに英語に慣れても私は、一度頭の中でイメージしないと英語にすることができません。そして、日本の教科書では間違っているとされた読み方でも、実際は口語表現として使われることもありますので、慣れないととまどうこともあります。

時間や値段、電話番号など聞き間違えると大変なことになる場合も多いですから、私のようにわかったふりをせず、きちんと聞き返しましょうね(笑)

PROFILE

Name チハル

大学在学中に1年間オーストラリアの大学へ留学。その後、英会話学校へ就職し、社会人を経験したのちに再度ワーキングホリデーで渡豪。帰国後、留学カウンセラーとして、たくさんの留学生の応援をしてきました。現在はエストレリータ所属。

留学中に現地で学んだ使える英語表現をご紹介していきたいと思います!みなさんの留学を少しでも楽しいものにできれば嬉しいです!