英語を話そうとするとき、初めのうちはどうしても頭の中で一度「日本語」→「英語」で訳してから口にする、という作業をしてしまいます。もちろん、日本語のようにすらすらとでてこないため仕方ないのですが、この作業をする日本人の話す英語にはいくつか特徴があります。
1つめは、日本人はbe動詞(is,areなど)をよく使います。
例えば以下の会話を見てください。
日本人は頭の中で、「私の仕事は営業です。」という文章をそのまま英語にしようとするため、「○○は○○です。」→「○○ is ○○.」という英語になってしまうのです。
この文章は間違いではありませんが、以下のような表現のほうが自然な表現です。
be動詞ではなく、「 I 」が主語になっています。会話の中で日本人はbe動詞の文章をよく使いますが、ネイティブは「 I 」で始まる文章をよく使う傾向があります。
特に日本語の会話では「私は」という主語が省略されることが多く、自分のことについて尋ねられている場合でも「 I 」から始まる文章より、be動詞を使うほうが訳しやすいので、日本人はbe動詞をよく使ってしまいます。
会話が単調にならないように、時々意識して、自分の文章の組み立てを考えてみるといいかもしれません。
ちなみに、日本ではあまり聞かれない質問ですが、海外では(特に学生さん)「学校で何を勉強しているのか、専攻は何か」という質問をよくされます。自分が勉強している内容やなぜそれを勉強しようと思ったのか、簡単に説明できるようにしておくと便利ですよ。
2つめに、日本人がよく使う文章に「There is ~」、「There are ~」(~がある)が挙げられます。この表現を使うときの注意点は対象がはっきりと限定されている(固有名詞や、持ち主がはっきりしている)場合にはあまり使われないということです。
以下の例を見てください。
この場合、駅が「Central」駅と限定されている場合は「There is ~」を使うと不自然ですので、My schoolを主語にできます。名前がわからないけど、なんとなく近くに駅があったなという場合は「There is ~」が使えます。
また、「誰の」ものかはっきりしている場合も、以下のような表現のほうがより自然な表現になります。
日本語に訳すと「~がある。」という表現でも、「There is ~」を使わなくても違う言い方に変えることができます。
3つめに、日本人がよくやりがちな表現は「~したいです。」をそのまま「I want to ~」と訳してしまうことです。
「I want to go to the shopping mall.」「I want to use the bathroom.」などなど。この表現はネイティブにはとても子供っぽく聞こえます。特に、相手に何か頼むとき、日本語だと「トイレをお借りしたいのですが・・・。」と言う表現でもそのまま英語に訳して「I want to use the bathroom….」と言うと「You are like a baby!」(赤ちゃんみたい!)と思われてしまいます。(私は実際にこう言われました・・。)
「I want to~」の代わりに使える表現をご紹介します。
一日のうち自分が使った表現の中で別の言い方で言えるものはないか考えて、次回からは違った表現にどんどん挑戦しましょう。
Name | チハル |
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大学在学中に1年間オーストラリアの大学へ留学。その後、英会話学校へ就職し、社会人を経験したのちに再度ワーキングホリデーで渡豪。帰国後、留学カウンセラーとして、たくさんの留学生の応援をしてきました。現在はエストレリータ所属。
留学中に現地で学んだ使える英語表現をご紹介していきたいと思います!みなさんの留学を少しでも楽しいものにできれば嬉しいです!