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「言ぇたらぃいな!ちょこっとEnglish」

第009回:「What's your hobby? 相手のことをもっと知りたい!」

海外では、毎日たくさん新しい出会いがあります。出会ったばかりのときは仲良くなるきっかけとして、相手に色々なことを尋ねますね。今回はそんな出会いの会話の中で、誤解されがちな表現をご紹介します。

How do you do?
これは「初めまして」をより丁寧にした表現、と学校で習った人が多いかもしれませんが、実際この表現あまり使われません。目上の方に対しても「Nice to meet you.」で十分です。

What's your name?
大抵の場合、初対面で自分が名乗れば、相手も「I'm ○○.」と言って名前を教えてくれます。相手が名乗ってくれなかった場合、「What's your name?」(名前なんて言うの?)と聞くと少し子供っぽく、ぶしつけな印象を与えます。「May I have your name?」(お名前は何ですか?)の方が丁寧に聞こえます。特に電話で名前を聞くとき、お客様に名前をいただくときはさらに語尾に「please」をつけましょう。

What's your hobby?
「あなたの趣味はなんですか?」という英語の教科書にでてきそうな表現です。ただ、この表現、実はあまり使われません。逆にネイティブスピーカーにこの質問をしても会話が盛り上がることはあまりありません(笑)。一般的にhobbyとは何かを収集したり、日曜大工をしたりする比較的専門的なことを指し、日本人が趣味としてよく挙げる「読書、映画鑑賞、スポーツ、料理」などは厳密に言うとhobbyとは言わないこと多いです
「What's your hobby?」の代わりに使える表現をご紹介します。

  • What do you enjoy in your spare time?
  • (暇な時は何をするのが好きですか?)
  • How do you spend your spare time?
  • (暇な時は何をして過ごしますか?)

こういう聞き方をすれば、「バスケをするのが好き。」や「読書をして過ごします。」等の答えが返ってきます。

What's your job?
「お仕事は何ですか?」という表現ですが、この質問の仕方だとちょっと失礼な印象を与えてしまう恐れがあります。代わりに使えるのは「What do you do?」です。これは直訳すると「あなたは何をしていますか?」ということですが、「何のお仕事をしていますか?」という意味になります。

ちなみに答えとして「I am an office worker.」(会社員です。)がよく聞かれ、日本人は「サラリーマン/OLです。」という意味で使います。ただ、の表現だと「会社で働いています。」という意味しか伝わりませんので、以下のように答えた方が会話も広がります。

  • I work in the sales department.(営業部で働いています。)
  • I work as a cashier in the supermarket.(スーパーマーケットでレジ係として働いています。)
  • I am a sales assistant.(営業をやっています。)
  • I am in charge of accounting.(経理を担当しています。)
  • I teach English at high school.(高校で英語を教えています。)
  • I am between jobs.(求職中です。)

このように具体的に自分が何の仕事をしているかを表現するといいと思います。

What is your blood type?
日本人は血液型による性格判断が好きなようで、「血液型、何型?」「A型っぽいね。」など会話のネタとしてよく使われます。留学する国にもよりますが、欧米のほとんどの国では星座(star sign)占いはありますが、血液型で性格判断をすることはあまりありませんし、自分の血液型を知らない人もかなりいます。
なので、日本の感覚で「What is your blood type?」と尋ねると「なんでそんなこと聞くの?」という反応をされてしまうこともありますので、血液型の話題は避けたほうがいいと思います。

I beg your pardon?
相手の言葉が聞き取れなかったとき、「もう一度言ってください。」という意味で「I beg your pardon?」という表現があります。この表現はとても丁寧な表現と言われますが、実は使い方によっては相手を「ばかにしている」表現ととらえられてしまうこともありますので、注意が必要です
日本語でも、わざととても丁寧な表現を使うことによって、皮肉ったり、相手をばかにしたりするニュアンスを伝えることができるのと同じです。友人同士、ホストファミリー、語学学校の先生、何度か会っている人ならこの表現は使わない方がいいかもしれません。単純に聞き返すときは「Sorry?」と「Sorry」の語尾を上げて、疑問形にして聞くことをおすすめします。これは「聞き取れなかったので、もう一度言ってください。」という意味になります。ネイティブの間でも相手の言葉を聞き取れなかったとき、この表現を使います。

You look young.
欧米では相手の年齢を尋ねることはそもそも大変失礼なことですが、年齢を知って、もしくは年齢を知らなくても日本人が褒め言葉として使う「You look young.」(若く見えますね。)という表現は褒め言葉としては受け取られないことが多いです。むしろ「年齢より若く見える」=「幼い、子供っぽい、自分が下に見られている」という印象を与えてしまいます。特に女性同士でこの表現を使うときは「きちんとお化粧していない、服装が年相応ではない」という厳しい意味になることが多いようですので、注意です!

上記のような表現は、語学学校に通っていると周りも留学生ですので、あまり気になることもないかもしれません。ネイティブでも若い人などは違和感を感じない人もいます。外国人で、英語が不自由と言っても相手に不快感を与える可能性のある表現はなるべく避けた方があなたの印象も全く違ってきます。周りのネイティブがどのような場面でどんな表現を使っているかじっくり観察してみましょう。

PROFILE

Name チハル

大学在学中に1年間オーストラリアの大学へ留学。その後、英会話学校へ就職し、社会人を経験したのちに再度ワーキングホリデーで渡豪。帰国後、留学カウンセラーとして、たくさんの留学生の応援をしてきました。現在はエストレリータ所属。

留学中に現地で学んだ使える英語表現をご紹介していきたいと思います!みなさんの留学を少しでも楽しいものにできれば嬉しいです!