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ゆっきー先生の「留学の夢かなえます講座」

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日本人留学生の弱点

こんにちは。ゆっきーです!

普段、生活していて、何気にこころが暗くなったりすることってありませんか?そんなときは、まずほとんどが、こころが過去や未来に向いているときですね。つまり、こころが「今」にいないときです。過去に起きたことを思い返してみたり、それを後悔して、「ああすればよかったんじゃないか」とか「これまでこれくらいのことしかしていないから、○○にはなれない、無理かもしれない」とか・・常に今現在に生きていながら、こころは過去や未来に向いています。そんなときは、こころは知らずに何か重たいものを感じているものです。

でも、こころを「今」に集中してみると面白いことに気がつきます。悩めなくなるのです。今、目の前のことに集中してみる。たったこれだけのことで、世界が違ってくるから不思議です。それまで悩んいたことが、どうでもよく感じてきたり。

考えてみたら、過去や未来はどうにもできないと思いませんか?それは、私たちは「今」しか対処できないからです。いつも感じるんですが、子供はすごいですね。過去や未来の中でなく、「今、この瞬間」に没頭できます。先日、デパートのゲームコーナーに娘と姪っ子を連れていったのですが、太鼓のゲームがありました。そこで面白い光景を見たのです。さっきまで泣いていた子の順番になったら、もうその子はゲームに夢中していて、泣いていたことなどすっかり忘れ、終わったらとても満足そうに笑顔で次のゲームへと行ってしまいました。

子供は「今」を生きていますね。だから悩まないし、元気だし、生き生きとして輝いているのでしょう。大人たちは、子供を通じて、いろんなことを学べるものだとあらためて感じるのでした。

意識を「今」に集中すると悩めなくなる

さて、今回は、留学をすると嫌でも気づかされる“日本人留学生の弱点”について述べたいと思います。弱点を事前に知っておき、その対策を講じておきましょう。日本人留学生の弱点にはいくつかあるのですが、その中でも、日本にいるうちから知っておきたいことについてお話したいと思います。

では、ズバリ結論から言います。
それは、「日本人留学生は、自分の意見を述べることが苦手であり、下手である」ということです。今回は、このことについてお話していきたいと思います。

まず、日本人留学生が海外へ出て、面食らうことがあります。 それは、海外の学生は、自分の意見をしっかり持ち、人前で堂々と話すことができるということです。 特に、若干年上か、同世代の学生ならまだしも、自分よりも年下の人が、理路整然と経済や政治に関して、自分の考え方や、意見を堂々と述べている場面に出くわすと、大概の日本人留学生は圧倒されてしまいます。それでも、留学初期の頃であれば、自分自身を肯定しようと、それは単なる「言葉の問題」として捉え、自分自身も言葉さえ流暢に話せるようになれば、きっと同じように、堂々と自分の意見を述べることができる!などと自分を慰めるかもしれません。

でも、残念ながら、それは単なる「言葉の問題」だけで片付けられるものではないのです。 欧米の多くの国では、学校でも家庭内であっても、小さい頃から、物事に対して“自分はどう思うか”、“どう考えるか”、など個人の意見を述べるよう教育されますし、尊重しようという風潮があります。つまり、自分の意見をしっかり述べることに彼等は慣れているんです。そんな環境下で育っていることになります。

一方、日本の場合はどうでしょうか?日本であれば、学校教育でも、自分の意見を述べることよりも、むしろ、どれくらい物事を正確に覚えているかが評価の対象になるようにも思えます。そのため、時として、自分の意見を述べたり、書いたりという、“余計なこと(?)”をしてしまうと、学校や先生が求めている解答でないかぎり、テストでは評価してもらえません。ひとつの答えを正確に解答することのほうがより評価されるスタンスですね。 つまり日本では、自分の意見を述べることが、必ずしも評価の対象にはならないし、特に自分の意見を述べなくても、学校や先生が求めている回答を述べることさえできていれば、 何とかやっていけるのです。

ここではどちらの教育方針が良いのか、悪いかは別として、海外では学校でも家庭でもそのように教育されている傾向があるということを認識しておいてくださいね。従って、自分の意見を述べることに慣れていない日本人が留学すると、自分の意見を述べる場面が多い海外生活では、ある意味ハンディを背負っていることになるんです。ですから、できれば早いうちから、なるべく自分の意見を述べることに慣れておく必要があるんです。

そこで次回は、このことについての補足と、そのために日本で出来る準備について、一歩踏み込んで述べたいと思います。
それではまた!

ゆっきーより

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PROFILE

Name 本橋幸夫

東京生まれ。
大学卒業後、ファイナンス会社入社。その後渡米し、帰国後、世界最大級の国際教育機関に11年間勤務。その後独立し留学コンサルティング会社を設立する。現在は、留学生向け就職支援研修会社である株式会社エストレリータに所属。これまで、しばしば新聞や雑誌等マスコミに取り上げられ、3,000名を超える留学生やワーホリメーカーに接し、留学生や企業向けに「留学」をテーマに講演・セミナーを行なう。NPO法人留学協会では、RCA海外留学アドバイザー認定試験対策講座の講師、ならびに同試験の面接官を務める。また、現在、日本認定カウンセラー協会(JACSAC)の役員を務める。総合旅行業務取扱管理者。

<著書>
「語学留学指南」(本橋幸夫著:ナカニシヤ出版)
「語学留学を10倍成功させる秘訣」小冊子