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ゆっきー先生の「留学の夢かなえます講座」

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「世界人口の5人に1人がこのように考える」

こんにちは。ゆっきーです!

いきなりですが、「面白い人」になるには、どうしたらいいと思いますか?物事を考えるときは、逆に発想してみると答えが見つけやすいですよ。この場合でいうと、「面白い人」の逆、つまり、「つまらない人」になるには、どうしたらいいか、という方向から考えてみるわけです(笑)もっとも普段から、「つまらない人」になりたいと思う人もいないでしょうが。

ある方が、「つまらない人」とは、どんな人なのかを、とても的確な言葉で表現されていました。それは、「『つまらない人』は、いつも、つまらないことを考えている人」だそうです。私はこれを聞いたとき、とても腑に落ちたことを覚えています。ですから、「面白い人」になりたければ、“いつも面白いことを考えている人”になればいいということです。この発想法は、便利なことに応用が利きます(笑)たとえば、「楽しい人」になりたければ、いつも楽しいことを考える人になればいい、といった具合にです。「面白い人」「楽しい人」が増えれば、この世の中、もっともっと明るくなりそうですね。結局は、普段の私達の心の状態が、世の中を作っているのかもしれません。

さて今回は、「世界人口の5人に1人がこのように考える」ということについて述べたいと思います。以前に、国によって習慣が異なるということで、韓国やモンゴルの例を、実体験も交えながら述べました。実は、前日、机の上を整理していたら、面白いメモが出てきましたので、これもご紹介しましょう。

それは、以前、財団法人日本国際問題研究所軍縮センターの所長さんのお話を伺ったときのメモでした。所長さんは、前エジプト大使で、イスラム圏に長い間、滞在されたこともあり、イスラム教徒の習慣・考え方についてお話されました。現在、世界人口は約62億人ですが、イスラム教徒の人口は、なんと、その五分の一の約12万人もいるそうです。つまり、世界の5人に1人はイスラム教徒という計算になります。数年前イラクの戦争などから、頻繁にイスラムについて報道されるようになり、関心が高まりましたが、それほどの人口をもつ宗教でありながら、さまざまな宗教を取り入れている日本に、イスラム教が入ってこなかったのは不思議といえば不思議です。いずれにせよ、そのイスラム教徒の人達の、たいへん興味深い習慣や考え方を伺いましたので、ここで2、3ご紹介します。

まず、例としてイランを挙げられていたのですが、ご存知のように、女性は、肌が見えるところは隠す習慣がありますね。これは、よくテレビの映像でも見た人も多いと思います。そこで、たいへん興味深い内容がありました。

女性が化粧をするのは、なんと、夫の前だけだそうなんです!!外出するときや、人と会う時は、化粧を全部落とし、顔以外、女性の肌が見えるところを隠します。日本とはアベコベですよね。

次に結婚ですが、イスラム教徒の考え方は、結婚は契約であり、結婚前に、結婚後のことや離婚のときの為に、予め条件を決めるんだそうです。そこで、面白いのは、その条件は、どちらが力があるかで、有利になるか不利になるかを決めるのだそうです。たとえば、男性が、女性に声をかけたら、女性の方が有利な条件になる。ん~。日本の男性であれば、ほとんどの人が弱い立場になるということですね(笑)。

それと時間に対する考え方もユニークなんです。日本の場合、時間通りにすることは礼儀正しいとしていますが、イスラムの場合、時間どおりにすることは苦痛に感じるらしく、待ち合わせ時間に、平気で、30分から1時間以上遅れるのが普通で、場合によっては2時間以上遅れるのだとか。また、友達などからパーティー等誘われたりした場合、誘われたことがすべてにおいて最優先されるそうです。自分の都合とかは無視するそうなんです。でも、実際は、誰が参加するかは、来てみなければ分からない(!?)とも話されてました。
(一体、何が最優先なのかわかりませんが・・・汗!)

世界の5人に1人が、このような考え方をもっているとは驚きですね。もちろん、世界共通の価値観もあると思いますが、ちょっとしたことだけでもこれほどまで考え方が違うのです。ですから、国際的な場で、「自分の国が正しい!」といくら主張してみても、その国にとっての“正しさ”は、国の数だけあるわけです。交渉ごとをするにしても、相手が、「はい、わかりました。」なんて、すんなりいかないのは当然ですね。そのため、相互理解を実現するためには、まずは、相手の国の習慣や考え方を知っておくこと、理解することが大切だと思います。相手の立場や状況を尊重する姿勢を持つことです。その姿勢を持っていることを相手が気づくと、相手も徐々にこちら側の考え方に対して、理解を示すものです。

人は、自分を理解してくれる相手には、寛大になれたり、好意的になれるものです。相手を理解しようとせずに、自分の意見のみを通そうとする人は嫌われますよね。これは国と国でもそうですし、人と人でも一緒だと思います。

余談ですが、海外では、決して相手の宗教絡みの話題で、否定や批判はしないようにしてください。かなりマズイことになります(汗)。できるだけ、宗教関連の話題に触れないことが賢明です。

では、次回は、「ポジティブ思考になれない人に、ちょっとしたアドバイス」をしたいと思います。無理にポジティブになろうとすると、ポジティブ思考の「落とし穴」にはまってしまうので、ご注意を!

次回もお楽しみに!

ゆっきーより

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PROFILE

Name 本橋幸夫

東京生まれ。
大学卒業後、ファイナンス会社入社。その後渡米し、帰国後、世界最大級の国際教育機関に11年間勤務。その後独立し留学コンサルティング会社を設立する。現在は、留学生向け就職支援研修会社である株式会社エストレリータに所属。これまで、しばしば新聞や雑誌等マスコミに取り上げられ、3,000名を超える留学生やワーホリメーカーに接し、留学生や企業向けに「留学」をテーマに講演・セミナーを行なう。NPO法人留学協会では、RCA海外留学アドバイザー認定試験対策講座の講師、ならびに同試験の面接官を務める。また、現在、日本認定カウンセラー協会(JACSAC)の役員を務める。総合旅行業務取扱管理者。

<著書>
「語学留学指南」(本橋幸夫著:ナカニシヤ出版)
「語学留学を10倍成功させる秘訣」小冊子