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渡航者座談会 / 第1回:東京座談会

手塚さんはワーキングホリデービザで渡航するそうですが、語学留学という選択肢は考えませんでした?

手塚

すでに社会人になっていたので、語学だけ勉強しに行くっていうよりは、英語の勉強プラス就業の経験という感じで、いろんなことを経験したかったんです。そうやって考えると、低予算でなんでもできる可能性があるワーキングホリデーが、自分には合っているのかなと思いました。語学留学は授業に拘束されて、少ししか働けないという話も聞いていて、それは嫌だったんですよね。セカンドワーキングホリデービザも取得して、ゆくゆくはビジネスビザへの切り替えも目指していくつもりなので、就職活動をする時間取れるように、ゆとりがあるワーキングホリデーでの渡航を選択しました。

船岡

手塚さんなら志も高いし、実現できそうですよね。という私も、長期滞在を目指しています。まずは、語学留学プログラムで渡航しますが、海外で働く経験も積みたいので、インターンシップには絶対にチャレンジする予定。そこで気に入ってもらって、知り合いを増やしたり、コネを作れたらいいな、なんて思ってるんですけど。そうやって自分でチャンスを作り出して、どうにか滞在期間を伸ばし、1日でも長く海外生活を送りたいです。

手塚

僕は、ボランティア活動をやってみたいな。日本だと、お金をもらって働くっていう感覚が普通なので、ボランティアをやる場は少ないじゃないですか。でも、海外ではボランティア活動は当たり前。そこでいろいろな考え方などを学んでみたいですね。

ふたりにとって、夢はなんですか?

手塚

今、僕には夢が2つあります。ひとつは英語の先生になること。中学時代の英語の先生が人間的にも素晴らしい方で、その先生の後ろ姿を追いかけて、この渡航をきっかけに目指してみたいという気持ちがあります。それともうひとつ。旅行会社に勤めていたときに、空港で働く人々のサービスに感動させられることがたびたびありまして。できるなら自分も、そのうちのひとりとなって、お客様を感動させられるサービスを提供してみたいです。航空会社は人気も倍率も高いと思いますが、自分の頑張り次第で道は開けるって信じています。帰国後、今思い描いている夢を、必ず実現するつもりです。

船岡

私の場合、こういう職業に就きたいという以前に、自立した人間になりたいという目標があります。経済的にも精神的にも自立して、どこに行っても生きていける自分になりたい。日本であっても海外であっても、ひとりで生きられる精神力が欲しいんですよね。そのためには、語学力は必要だし、自分ならではの能力もあればいいかなと思っています。渡航先のカナダでは、法律英語に特化した勉強を積んで、その能力を持って、英文の書面を扱う仕事をしていきたいですね。

では最後に。出発まで日にちがありませんが、今、日本でやっておきたいことは?

手塚

海外に行ってしまうと、いままで築いてきた交友関係が切れてしまう恐れもあるじゃないですか。それは絶対に嫌なので、出発までに友人たちに渡航することを報告するつもりです。これまでの友人全員に伝えたいので、毎日10件ぐらいずつ、メールを送っているところです。

船岡

私も、あと数日で出発ですが、今はなるべく時間を作って、友人に会うようにしています。いろいろやらなきゃいけないことはたくさんあるけど、その労力だけは惜しまないほうがいい気がして。カナダに渡航した後も連絡が取れるように、みんなにパソコンのメールアドレスを知らせたりしていますよ。

手塚

そういえば、僕、カメラ付きのパソコン買っちゃいました。“Skype”というソフトを利用すれば、ネット経由で世界中の人々と会話ができるんですよ。国際電話をかけなくても離れた友人とコミュニケーションが取れるのは、心強いですよね。

船岡

そうそう。英会話コースを受講した仲間たちと、渡航先へ行っても連絡を取り合おうって約束しているんですよね。日本とカナダはもちろんですけど、違う国に行っている人ともリアルタイムで話ができるっていうのはすごい! きっと、この先、壁にぶち当たることもあると思いますが、ひとりで抱え込まずに、いろんな人に相談して、助けてもらいながら乗り越えていこうと思っています。