VOICE

渡航者座談会 / 第1回:東京座談会

決断してからは、スピーディですね。

船岡

そうですね。おかげで、渡航日までが短いので、準備があまりできなかったことが、ちょっぴり不安です。ただね、2年前に悔やんだ経験があるので、行けるタイミングを逃さないことのほうが大事だって思うんですよね。

手塚さんは、海外へ行こうと思った直接的なきっかけはありましたか?

手塚
大学生のときに、1年間休学して海外へ行きたい気持ちもあったのですが、やっぱりお金の問題があって、そのときは行けなかったんですよ。親に資金を出してもらおうと思えばできたのかもしれません。でも、僕としては、自分のお金で留学してこそ、成功したときに自分の価値になるっていう思いもあったので。それで、まずはちゃんと仕事をして、お金がある程度貯まってから行こうと決めていました。その資金がある程度貯まったのと、徐々に高まっていた“海外へ行きたい”という気持ちがついに爆発してしまったので、「今だ!」って決心したんです。

船岡

そういえば、渡航前のワークショップで、スタッフの方がこんな言葉を言っていたのを覚えています?「やらないで後悔するよりも、死ぬ間際に“よかったな”って思える生き方をしよう」って。それを聞いたときに、その通りだって共感しました。

手塚

僕もテレビで見たんですけど、留学を希望していた人の10人に2人はそれを実現できたそうですが、あとの8人は、いまだに渡航できていないそうなんです。その差は行動力にあると思います。このサイトをチェックしている方も、いろんなきっかけで海外生活に興味を持たれたと思いますが、最後は自分の気持ち次第。ぜひ、一歩踏み出してください。

渡航に向けて、何か不安に思うことはありますか?

手塚

物理的な障害は特にありませんでしたが、出発が近づくにつれて、少し不安な気持ちが顔を出し始めました。日本とは食事も生活習慣もまったく違うし、やったことがないことに一からチャレンジするのって、エネルギーが必要だろうな…って。

船岡

それは私にもありますよ。出発2週間前ぐらいから、マリッジブルーみたいな感じなんですよ。「本当に私、大丈夫なの?」って。そうやって考えていてもキリがないのでしょうけど。ただ、留学斡旋会社が用意してくれていた渡航前ワークショップや英会話コースを受講して、そこで知り合った人たちと話をしたりしていると、不安がちょっぴり緩和されるんですよね。同じ志を持った仲間といろんな話をしていると、ひとりじゃないんだって勇気づけられる気がします。

おふたりとも、日本での準備期間は短いですよね。

船岡

私の場合は、渡航を決めてから実際に行くまで、3カ月しかありませんでした。英会話コースで知り合った方に聞いてみたら、中には1年前から準備をしている人もいるようで。正直、時間をかけて準備ができた人のことは、うらやましいなって思っていますよ。英語の勉強もしっかりとできただろうし…。

手塚

僕は逆に、準備期間は短いほうがいいと思うんですよ。あんまり期間が長くなっちゃうと、出発するときにモチベーションが落ちてそうじゃないですか。決めたことを100%実行に移せる人はいいですけど、迷いが生じちゃうタイプだと、1年間も気持ちを保つのって大変だろうなって。だったら、高いモチベーションのまま、すぐ海外へ行くっていうのも、選択肢のひとつかなと。

船岡

なるほど。そうやって考えると、すぐ出発するのも悪くはないですね。

今、海外生活で気になることは何かありますか?

手塚

僕はいままで、ずっと実家暮らしで、今回の海外生活で初めて親元を離れるんです。海外生活はもちろんですが、ひとり暮らしの不安っていうのもかなり大きくて。家事なんて、やってみないとその大変さはわからないと思いますし。ただ、ひとり暮らしといっても、ホームステイやルームシェアをすることになると思うので、本当にひとりっきりになるってことはないんでしょうけど。

船岡

私も、ルームシェアをするのは、今回が初めて。どんな感じなんだろうって気になりますよね。

手塚

家族以外の人といっしょに住むわけだから、大丈夫なのかなぁって思ったり。でも、せっかくだから、いろんな国籍の人と暮らしてみたいです。