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海外生活虎の巻/渡航前/渡航前の流れ

渡航日までにしておくべきこと

9〜10ヶ月前:情報収集〜目的地の選定

最初に決めなくてはならないのは目的地。そのためにはネットや書籍を活用するだけでなく、この段階で既に旅行代理店へ資料請求を行っておく必要があります。金額や現地の特色など、必要な情報を収集したら、目的・予算に合わせて渡航先を決定します。

金額面は滞在中の生活を大きく左右します。留学の場合は労働に制約がありますから、できるだけ多くの資金(留学の場合は100~200万円、ワーホリの場合は最低で50万円)。留学なら100万〜200万円程度が目安)が必要です。また、ワーホリの場合も、現地でなかなか職が見つからないこともあるかもしれませんし、さらに、あまりにも少なすぎると渡航できないこともあり得ます。飛行機代や宿泊費だけでなく、現地の物価や生活スタイルまで考慮して、できるだけ余裕を持った資金を用意できるよう心がけましょう。 また、ワーホリの場合、この頃から申請をいつ行うかも見当を付けておきます(渡航国により募集開始日や定員が設けられています)。

6ヶ月前:英語の取得と家族への配慮

いくら語学習得のために渡航する目的でも、最低限の語学力も持たずに行くのでは心もとありません。簡単な英会話程度はできるよう勉強しておきましょう。独学でも構いませんが、英会話スクールに通うのが一番手っ取り早いです。

これより先、語学学校の選定やビザ申請、各種手続き、家やホストファミリー(ホームステイ先)探しなど、一人で行うには難しい作業が盛りだくさん。ちょうどこのくらいの時期にエージェント会社に登録し、各種手続きの代行やサポートを受けられるようにしておくと安心です。会社によっては無料で英会話スクールを提供してくれるところもありますから、英会話スクール探しと同時期に行うと余計な出費が抑えられそうです。

また、家族や友人に心配を与えないよう、この頃から留学・ワーキングホリデーをする予定があることを告げておくことをオススメします。

3〜4ヶ月前:学校の決定とビザの申請

現地で語学学校に通う予定の人は、遅くとも4ヶ月前までには決定しておきましょう。語学学校の受講コースは大半が4〜12週間単位、それに併せて入学日が決められているため、12週のコースを希望する場合、間に合わなくなる可能性があるからです。学校が決まり次第、アクセスなどを考慮して、宿泊先(住居)探しに入ります。宿泊先は、いきなり一人暮らしをするのではなく、まず慣れるまでの間、ホストファミリーのところへホームステイさせてもらう、というのが一般的。留学エージェント会社に登録した人は、そちらの案内に従いましょう。

ワーキングホリデーの場合、3ヶ月前にはビザの申請を。但し、前述の通り、渡航先の国により、募集開始日や定員が設けられていることがあります。年齢などの条件を満たしていても、100%取れるとは限らないことを頭の片隅においておきましょう。

2ヶ月前:各種手続きと退職に向けて

航空券の手配や国際免許証の発行などに加え、渡航中に期限が切れてしまう免許証は、先に更新手続きをしておくと良いでしょう。クレジットカードも、カード会社によっては渡航先で使えないケースがあります。カードを使わないという手もありますが、便利な上に、身分証代わりとしても機能しますから、ここは用意しておいた方がよいでしょう。新しく口座を開設する場合などもこの頃から行っておきます。また、外貨両替は直前でも構いませんが、早いうちから為替の動きをチェックして、円高・円安を考慮したタイミングで行えると良いでしょう。

もし、今会社に勤めている人は、最低でもこの頃には上司に退職の旨を伝えます。退職願は法律で退職2週間前までに提出することが義務づけられていますが、円満退社のためにも早めに耳に入れておきましょう。とはいえ、あまりにも早く相談しすぎると、残りの勤務期間が妙に居づらくなってしまう場合もありますから、タイミングに関しては、会社の雰囲気や上司の人柄を考慮する必要があります。

1ヶ月半前〜:本格的な準備、そして出発へ

長期滞在になることを考えれば、荷物はとても膨大な量になるでしょう。必要なアイテムを購入し、渡航先の住居が確定次第、先に送っておくことをお薦めします。上で述べた他に、国民保険や失業保険、雇用保険などの手続きを行った方が良いケースもあります。このあたりは人にもよりますので、事前にエージェントや詳しい知人に相談してみましょう。

必要な準備はできるだけ早めに終わらせて、いよいよ渡航日が目前に控えてきたら、しばらく会えなくなることを考えて、家族や大切な人、友人と過ごす時間に費やしましょう。