「ガーデンシティ」と呼ばれるシンガポールは、東南アジアで最も近代的で清潔な国。マレー人、中国人、インド人など、多彩な民族が独自の生活スタイルを守りながら生活しており、都会的なムードとエキゾチックなムードの両方を楽しむことができます。医療水準はかなり高く、犯罪率は低め。食事もおいしく、日本人にとっては住みやすい環境が整っています。また英語と中国語が公用語となっていることから、一度の留学で2ヶ国語を学ぶこともでき、充実した留学生活を送ることができそうです。
人口: | 約484万人 |
---|---|
面積: | 面積:707㎢ |
言語: | 英語、マレー語、中国語、タミール語 |
通貨: | シンガポール・ドル(S$) |
チップの文化: | 原則なし |
気候: | 最も寒い月…1月(24~30℃) 最も暑い月…5月(26~32℃) シンガポールは、常夏の島。熱帯モンスーン気候に属しており、一年中蒸し暑い日が続きます。平均気温は年間を通して24~32℃。10月~3月は雨季にあたり、ときに涼しい日もあるので、体調をくずさないよう注意が必要。また紫外線が強いので、日焼け対策はマストです。 |
東京23区ほどの大きさの土地に、中国、インド、マレーなど多彩な民族の文化がひしめくシンガポール。特にリトルインディアやチャイナタウン、アラブストリートなどのエリアは、驚くほど民族色が濃く、多民族国家の面白さを実感することができます。2007年からはワーク・ホリデー・プログラムもスタートしていますが、シンガポールのワーホリは他国のそれと異なり、インターンシップ的な側面が強い内容。主に大学生・大学卒業生が対象になっており、期間も6カ月と短め。有効期間が過ぎたら、就労ビザに切り替える必要があります。シンガポールでは外国人の就労ビザの取得は簡単なので、現地での就職を考えている人は、お試し期間としてワーク・ホリデーに参加してみるのもいいかもしれません。
シンガポールの物価は、アジアの他の地域に比べれば高めですが、日本に比べれば安め。交通費や食費は、格段に安く感じられます。特にシンガポールには自炊という文化があまりないため、外食文化が発達。ホーカーと呼ばれる路上屋台やフードコートが充実しており、チャーハンやヌードルなどはS$3~5で楽しめます。またブランド品についても、円高の時期であれば日本の2~3割程度安く買うことができます。ただし家賃は高く、日本と同じ程度。アルコールやタバコは税率が高いため、日本より値段が高くなっています。
税率: | GST7% |
---|---|
ランチ平均: | S$3~5 |
物価: | やや安め |
家賃目安: | 学生寮S$400~700 |
ホームステイの 月家賃: |
S$500~1000 |
英語は、私立の語学学校のほか、シンガポール国立大学付属の語学研修機関で学ぶことができます。シンガポールの英語はその独特の訛りから“シングリッシュ”と呼ばれていますが、語学学校にはネイティブの教師がおり、イギリス英語を学ぶことができます。またシンガポールは、中国系民族である華人が7割以上を占めているため、中国語(北京語)の語学学校も多く、2ヶ国語同時取得も可能です。その他、ビジネス、旅行・観光関連、IT、などの専門学校も充実。ただし専門学校のほとんどは、TOFEL500点以上が入学の条件になっています。
シンガポールでよく聴かれているのは、女性歌手による中華ポップス。実力派シンガーとしてしられるステファニー・スン、タニヤ・チュアなどは、シンガポール出身の歌姫として香港や台湾などでも活躍しています。またシンガポールには、活気あふれるクラブも存在。中でもアジア最大級のクラブ「ZOUK」は、地元の若者だけでなく観光客からもカリスマ的な人気を誇っています。また最近では、美術・文化政策に国を挙げて取り組んでおり、現代アートの美術館やギャラリーなどが次々と登場。街のあちこちで、ミックスカルチャーが育んだ個性的なアートを目にすることができます。
2010年に始まる第1回ユースオリンピック夏季大回の開催国に決まっており、スポーツへの関心が高まっているシンガポール。観戦で人気があるのは、サッカー。Sリーグと呼ばれる国内リーグがあり、日本からも「アルビレックス新潟・シンガポール」が参加しています。レジャースポーツとしては、サイクリングやローラーブレードが人気。またシンガポールから高速船で30~45分で行けるインドネシアのビンタン島やバタム島では、マリンスポーツも楽しめます。
シンガポールは緑の多い国。シンガポール動物園やナイトサファリ、ボタニカワールドなど、自然や動物と触れ合える観光施設も数多く、地元民や観光客で常ににぎわっています。また、思い切りレジャーを楽しみたいなら、本土から800mほど離れたセントーサ島がおすすめ。ピンクドルフィンと触れあえるドルフィン・ラグーンや4Dシアター、光と噴水と音楽がシンクロするショーなど、街のあちこちでさまざまなアトラクションが楽しめます。また島の中心部には、高さ37mのマーライオン像があり、中に入って展望台まで上ることもできます。2010年にはユニバーサル・スタジオ・シンガポールや水族館、大型スパなどが次々と完成予定で、ますますお楽しみが増えそうです。
観光や短期商用目的の場合、ビザは必要ありませんが、留学のためにはスチューデント・パスの取得が必要。スチューデント・パスは、在日シンガポール大使館でも、現地でも取得することができます。ただし現地で取得する場合は、先に1カ月間のソーシャル・ビジット・パスを取得して、その有効期間内にスチューデント・パスを取得しなくてはいけません。またワーク・ホリデービザは有効期間6カ月で、オンラインでのみ申請が可能です。
東南アジアで最も治安のよい国と言われているシンガポール。凶悪犯罪は少ないですが、スリや強盗、置き引きなどの発生率は日本よりも高め。ショッピングセンターや繁華街では気を引き締めて行動することが必要です。またシンガポールは法律が厳しい国。歩き煙草、煙草やゴミのポイ捨て、公共乗り物内での飲食なども罰金対象になります。もちろん外国人も例外ではありません。特に麻薬等の取り締まりには厳しく、麻薬や覚せい剤の所持、密売などの罪を犯した場合は、厳罰に処せられます。外国人が自分の知らないうちに運び屋にされることもあるため、他人からの荷物は絶対に預からないようにしましょう。
緊急時は警察999、消防・救急995をコール。
シンガポールの日本大使館はこちら『外務省在外公館リスト 在シンガポール日本大使館・総領事館』