世界第4位のGDPを誇るドイツ。先進国でありながら、おとぎ話に登場するような古城や街並みも各地に点在。中世の歴史や文化も色濃く残る、美しい国です。特に人気がある留学先は、首都ベルリン。1989年のベルリンの壁崩壊以来、近代カルチャーの発信地として変貌を遂げており、刺激的な留学生活が過ごせます。また水の都として知られるハンブルクは、音楽やバレエなどの教育水準が高いことで知られており、芸術留学を目指す若者には憧れの都市となっています。その他、ソーセージとビールで知られるミュンヘン、金融都市フランクフルトも留学先として人気があります。
人口: | 約8231万人 |
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面積: | 約35万7114㎢ |
言語: | ドイツ語 |
通貨: | €(ユーロ) |
チップの文化: | タクシーなら料金の10%、レストランなら5~10%程度。ただしレストランやホテルの料金にサービス料が含まれている場合は、必要なし。 |
気候: | 最も寒い月…1月(-1~3℃) 最も暑い月…7月(15~24℃) ドイツの緯度はほとんど北海道と同じ。夏は湿度が低く、過ごしやすい気候です。冬は寒さが厳しく、平均気温も1~2℃。ミュンヘンなどの南部の都市は雪も多く、厳しい冷え込みに見舞われます。時に-10℃を記録することもあり、ダウンや帽子、厚手のコートなどの用意は欠かせません。 |
フランス、オランダ、ベルギーなど、9カ国と国境を接しているドイツは、ヨーロッパの交通の要所。もともと自由都市や小さな領邦国家の集まりであったことから、一極集中都市を持たず、都市によって魅力はさまざま。文化の発信地であるベルリン、食の楽しみが多いミュンヘンなど、どの都市を選ぶかで、まったく違った留学経験をすることができます。実直で勤勉な国民性で知られるドイツですが、意外にもドイツ国民はお祭り好き。1年を通して、民族祭や音楽祭、カーニバルなどが各地で開かれており、滞在中のお楽しみもいっぱいです。
ドイツの物価は、日本とほとんど変わりません。外食が高く、食料品が安いので、自炊がオススメです。ただしスーパーなどでの買い物で気を付けたいのが、ナイロン袋。環境大国であるドイツでは、スーパーでのナイロン袋はすべて有料。1袋20~30セントかかるので、買い物に行くときにはエコバッグが必須です。またドイツのスーパーや小売店では、Pfandと呼ばれるデポジット制度を導入しています。これにより、ジュースの缶やビール瓶など環境にやさしくないとされる容器包装廃棄物には、すべて8セント~25セント程度のデポジットが課されます。飲料を買う際には、割高感も禁じえません。
ベルリンでの生活費の目安
税率: | 付加価値税19%(書籍と食料品は7%) |
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ランチ平均: | 5~10€ |
物価: | 全体的に高め |
家賃目安: | アパートをシェアした場合のシングルルーム300€~ |
ホームステイの 月家賃: |
500€~ |
語学学校は、大学付属の語学コースと、私立・公立の語学学校があります。もっとも一般的なのは、私立の語学学校。少人数制で、初心者でも基礎からドイツ語を学ぶことができます。ほとんどの場合、ホームステイやアパートなどの滞在施設の手配も行っているため、留学初心者でも安心です。公立の語学学校は、各都市が運営しているカルチャーセンターのような施設で開講されており、学費は割安。ただし開講時期が限られていることがほとんどです。また大学付属の語学コースは、大学進学希望者が対象となっています。語学以外では、音楽留学、バレエ留学、サッカー留学なども人気があります。
バッハやワーグナーなど著名な作曲家を数多く輩出しているドイツ。現在でもミュンヘン・フィルハーモニーや、ベルリン・フィルなどの有名オーケストラの本拠地となっており、各地でトップレベルの演奏家によるコンサートが開かれています。ミュンヘンにあるバイエルン州立歌劇場、ドレスデンのゼンパーオペラなどは、ワーグナーやウエーバーも活躍した歴史ある歌劇場で、その華麗な建築も見どころのひとつです。またコンサートホールや歌劇場だけでなく、博物館や美術館も大充実。ベルリンには、5つの博物館が集まった「博物館の島」もあり、考古学資料から著名な芸術作品まで膨大なコレクションが展示されています。「博物館の島」は、世界遺産にも登録されているので、滞在中に一度は足を運んでおくことをおすすめします。
スポーツ観戦で、人気があるのはサッカー。ドイツ代表は、FIFAワールドカップでも優勝3回、準優勝4回という記録を誇っており、安定した実力がうかがえます。国内のトップリーグ「ブンデスリーガ」は、観客動員数が世界第2位の人気リーグ。地元密着型のクラブチームが多く、試合の際には地元ファンが大熱狂。トップレベルの選手による華麗なプレーと迫力の応援は、一見の価値アリです。レジャースポーツとして親しまれているのは、豊かな自然も楽しめるハイキングやサイクリング。美しい川や湖も多く、ラフティングやカヌー、カヤックなども人気があります。
ノイシュヴァンシュタイン城やロマンティック街道、ケルン大聖堂など、各都市に見どころが点在しているドイツ。中世の歴史を感じさせる建造物や古い街並みも数多く残っており、まるで中世にタイムスリップしたような気分が味わえます。趣のある地方都市とは反対に、首都ベルリンには、東西統一のシンボルとなったブランデンブルク門やユダヤ人犠牲者記念館など、歴史に翻弄された都市ならではの建造物が存在。ベルリン中心地を歩き回るだけでも、激動の20世紀を振り返ることができます。また、ドイツは食通にも人気の国。特にバイエルン地方はビールとソーセージ、ライン川沿いの地方は白ワインの産地として知られています。辛党ならば、地ビールやワインを巡る旅に出てみるのも楽しいかもしれません。
ドイツと日本の間には、査証免除取極が締結されており、3カ月以内であればビザは免除されています。また3カ月を超える場合でも、日本国籍を持っていればあらかじめビザを取得する必要はなく、ドイツに入国してから滞在許可を申請することができます。ただし、ワーキング・ホリデーなど一部の滞在資格でドイツに滞在するためには、入国前にドイツ大使館や総領事館で査証を申請・取得しておく必要があります。
ドイツは、ヨーロッパの中でも比較的治安が良いとされています。しかしながら、最近では高い失業率や外国人犯罪組織の流入などの影響により、犯罪も増加。スリや置き引きなども多く、気を引き締めて行動することが大切です。特に夜間は、不良グループや薬物乱用者などの徘徊も増えています。夜間の単独での外出は、避けたほうが賢明です。またドイツの大都市では、大規模な街頭デモや集会が開かれることがあります。ときに怪我人が出ることもあるので、こうしたデモにはなるべく近づかないようにしまよう。
緊急時は、警察110、救急車・消防車112をコールします。
また、ドイツの日本大使館・領事館はこちら『外務省在外公館リスト 在ドイツ日本大使館・総領事館』