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渡航者体験談 / vol.20

やりたかったことはすべて実現!カナダ留学で「やれば出来る」を体感

インターンではなく雇用されたい!

「海外で、日本と同じように働いてみたい!」「20代最後の1年を有効活用し、30代の良いスタートを切りたい」「30歳の誕生日はカナダで出会った人みんなを招待してパーティーをしたい」私はこの3つの想いを強く抱いて、2009年7月19日、6年強務めた会社を突如として退職。退職後4日目にしてカナダのトロントに上陸しました。ワーキングホリデーの始まりです。

RCIISというインターンシップに強いと言われる語学学校に通い、予定通り渡航3カ月目からNHLやNBAのチームを所有しているトロントの大企業「Maple Leaf Sports& Entertainment」でインターンとして働き始めました。しかし、これは私にとっては不十分。私はしっかり「雇用」という形で働きたかったのです。

インターン中はフロアに居る人みんなに積極的に話し、分からないことは分かるまで何度も聞きました。仕事が終われば、「何か他にやることない?」と相談し、違う部署の仕事もさせて頂けました。働き始めたころは皆が何を言っているのか全く聞きとれず、「語学学校」と「当たり前のカナダ生活」のギャップに驚かされましたが、数週間で人それぞれの癖にも慣れ、たいていの事が普通に理解できるようになりました。

インターンシップもあと3週間というところから、私はチームの人に相談し始めました。「インターンシップが終わってもここで働きたい」「無給は嫌」。しかし、会社には予算があり、私の仕事に予算がないことも理解していたので、相当難しいだろうなぁと思っていました。しかし、「No」と言われない限りは「Yes」の可能性があります。私はその0ではない可能性にかけていました。

インターンシップもあと2週間、というところで、結局「働いていた部署では雇えない」という回答を得ました。しかし、それと同時にヒューマンリソースを紹介していただき、履歴書を渡してインターンシップ最終日まで待つことになりました。

そして今週でインターンシップも最後!という時に、同じ部署でパートタイムとして働いていた男性が、10カ月かかってようやくフルタイムの仕事が見つかり、3週間後に退職することが決まりました。みんなでその吉報を喜び合いました。私は、既に会社から「No」を頂いていましたし、ポジションは空くけれどカナダも雇用環境の悪い状況でしたから、彼の代わりなんていくらでもいると思っていました。私は、誰にも何もそのポジションについて話すことなく、期待せずしてヒューマンリソースからの回答を待っていました。

最終日の終業30分前、ビューマンリソースが私のところに訪れ、言いました。「来年から週3日パートタイムで働けるわよ!」しかも、2つの部署で私の手が必要だと言って下さったのです。語学学校もエージェントも誰もが口をそろえて「難しい」と言った私の計画と希望。それが叶った瞬間でした。感謝の気持ちしか伝えられなかった。Thank you としか言葉がありませんでした。私はすぐに契約書を交わし、翌月から週3日、もちろん有給で働くことが決まりました。

週3日と言うのが本当に有難かった。「働くこと」「雇われること」が1つの目的でしたが、自分の時間を保ち、今後の事をしっかり考える時間が欲しかったのです。

「出来ない事なんて何もない」と気づけた留学生活

「出来ない事なんて何もない」「自分がやりたいと思えば何でもできる」これが私のワーキングホリデー1年間で学んだことです。しかも、これは海外でなくても日本でも実現できるのです。私はカナダで出会った日本人と過ごした時間によって、お金も時間も気にせず、寝食を忘れて夢中になれる「こと」を見つけました。

そのために、ワーキングホリデーの途中からは英語を話す時間よりも日本語を話す時間の方が長くなっていたかもしれません。しかし、私には必要な事だったのです。あの時の経験があるから今の私がいる。今の仕事に活かされています。カナダでの1年は、自分の人生を自分で描けるように私を変えてくれました。「やれば出来る。やらなければ、出来ないんだ」と、体感させてくれたのです。

海外生活は良いことばかりではありません。私も散々悩んだこともありました。しかし、全てが必要な事だったのです。良い意味で私の中にあった「日本の常識」を全てぶち壊すことが出来ました。今は日本にいても、カナダに居た時以上に「解放感」と「やる気」を感じられます。人のワーキングホリデーと比べたって何もなりません。年齢を気にしたって何も変わりません。人には人のタイミングがあると私は想うのです。『最高最善の時間を過ごせた!』と思える事が一番大切なことだと思います。

30歳の誕生日は、自分で誕生会を企画し、トロントの日本食レストランを貸し切って30名以上の方と一緒にお祝いしました。渡航前に予定していたことは全て実現できました。予想をはるかに上回る素晴らしい「経験」が出来ました。もしカナダでの1年がなければ、今の私はいません。

「今の時間を最大限に活かす」海外生活にしてくださいね。

石井良恵さん
名前 石井良恵さん
渡航先 カナダ
渡航期間 2009年7月〜2010年8月
渡航目的 やりたいことを実現する第一歩目