英文履歴書(resumeまたはC.V.)は外資系企業に応募する際、欠かすことのできないもの。その名の通り全文英語で書かれた履歴書ですが、その内容は日本の履歴書とは大きく異なります。
日本語の履歴書は、用紙自体が市販されているように、罫線のついたフォーマットが存在するほか、読み手からも「こう書くべき」という形式・マナーのようなものを気にされる傾向にあります。ですが、英文履歴書は完全自由書式。むしろ型にはまらないフリーな文章スタイルでの記述が求められているのです。
よく「英語を使って履歴書を作れる語学力をアピールするためのもの」と思われている人が居ますが、もしもそれだけのものなのだとしたら、あなたは語学力のプロや何年も現地に在住してきた英語上級者を相手に戦わなければならないことになります。
英文履歴書は単に英語力を推し量るためのものではありません。いくら正しく綺麗な英語で書かれていても、内容が伴わなければ担当者の心には響きませんから、
あなたならではの強み・経験を分かりやすく英語で記す、という姿勢で書くことがチャンスを広げるポイントになります。
英文履歴書の中で語学力をメインに謳うよりも、あなたの強みや経験をアピールすること、と述べました。ですが、留学中に語学力を向上させたこと自体が何のアピールにもならない、というわけではありません。
留学生活を振り返り、英語を使って現地の人たちや他の国の人たちとも打ち解けられたなら、それは「英語を使用した外国人とのコミュニケーション力全般」のアピールになります。日常的に外国人と接しながら、密接に交流し、時には様々な交渉ごとをも自ら行ったあなたの体験と能力は、「単に正しい英語をしゃべれるだけ」の人よりも時には評価されることのある、素晴らしいスキルです。
どれくらい外国人との交流をしてきたか、例えば現地でのインターンシップ経験、ボランティア経験、スポーツサークルなどでの活動ぶりを、やはり「いつ・どこで・どのようなことを・どれくらい行い・そこから何を身につけた(学んだ)か」具体的に示すことで積極的にアピールしていきましょう。