GMATはGraduate Management Admission Testの略で、ビジネススクールへの入学を希望する時に要求されるテストです。アメリカ・カナダ・イギリスなどの全世界で1,800校以上のビジネススクールが採用しています。ビジネススクールとは、MBA(経営学修士)といわれる経営のプロを育てるためのプログラムをもつスクールのことで、世界のビジネス界のエリート達の多くはこのMBAホルダーです。
GMATの試験は、評価も個人の能力をよく反映した精度の高いもので、個人の能力がさまざまな角度から判定できるように工夫されています。当然日本人向けの試験ではありませんので、高い語学力が要求されることは言うまでもありません。試験にはしっかり準備をして臨みましょう。
GREは、進学先がアメリカの場合で主にビジネススクール以外の大学院で学ぶために必要な判定試験であり、GMATは、アメリカをはじめ、カナダ、イギリスなど全世界で1,800校以上のビジネススクールの合否判定材料の一つとして利用されたものです。いずれにしても、両者とも英語を母国語とする人達が受験することを前提として作成されているため、日本人留学生にとってはハンディのある難易度が高い試験ともいえます。しっかりと試験対策をする必要があります。
GMAT は、分析的論述(AWA, Analytical Writing Skill)、言語能力(Verbal Section)、数学的能力(Quantitative Section)からの3セクションで構成されていて、さまざまな角度(文法、語彙・読解、熟語、作文、専門知識など)から論理的思考能力を測る試験です。ちなみに、経営に関する知識を問われるものではありません。
AWAは、英語の文章力と分析的な思考力を測るエッセー試験です。問題文の中から適切な例を挙げ、論理的な文書を組み立てる能力が見られます。
Quantitative Sectionは、数学的な能力を判定する試験で、計算能力、基礎的な代数幾何、データ分析力などが問われます。ちなみに、数学のレベルは日本の高校一年程度と言われています。
Verbal Sectionは、言語能力を測るテストです。
【GMAT Exam Format and Length】
Analytical Writing Assessment | ||
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Analysis of an lssue | 1 topic | 30 minutes |
Analysis of an Argument | 1 topic | 30 minutes |
Optional rest brake | 8 minutes | |
Quantitative Section | 37 questions | 75 minutes |
Problem Solving | ||
Data Sufficiency | ||
Optional rest brake | 8 minutes | |
Verbal Section | 41 questions | 75 minutes |
Reading Comprehension | ||
Critical Reasoning | ||
Sentence Correction |
800点満点のスコアによる学力判定方式。800点満点の Math と Verbal 総合スコアとは別に、AWA の点数が出る。GMATは合否判定ではありません。試験方法はパソコンでのオンライン受験で実施されています。
受験料は世界共通で、250USドル(2011年現在)となっている。試験時間は約3.5時間です。
これはライティングの試験です。このセクションでは、文章力だけではなく、分析的な思考力もみることを目的にしています。100~200語の短い文章が二問出題され、それに対する設問に答えます。
一つ目のAnalysis of an issue は、ある議題について自分の意見を述べる問題で、二つ目のAnalysis of an argument は、問題の中で展開される議論の完成度について分析する問題です。それぞれ制限時間は30分です。
ここでは、基礎的な数学の能力をみることを目的とされ、Problem Solving とData Sufficiencyの二つの問題が出題されます。Problem Solvingは、一般的な数学の問題で、数式や文章問題、図形の問題が出題されます。この部分では、数学の知識と問題を早く解く力が問われます。Data Sufficiencyは、一つの問題に二つの条件が与えられて、問題を解くためにどの条件が必要かを選ぶ問題です。いずれの問題も、レベル的には高校一年程度です。
このセクションは、多肢選択形式です。ここでは言語的な能力をみる問題です。Reading Comprehension Critical Reasoning (Arguments) Sentence Correction Sentence Correction Sentence Correctionの三つの形式があります。
まず、Reading Comprehension は、4つの文章(350語前後)を読み、それぞれの出題に答えるもの。トピックは、ビジネス・科学・社会に関するものです。Critical Reasoning (Arguments)は、100語前後の文章を読み、それに対する答えとして最も論理的に正しいものを選ぶものです。
Sentence Correctionは、下線部の文法が、正しいか、正しくなければ選択肢のうちどれが正しいかを選ぶものです。一つ一つの文にはいくつかの下線部があります。このセクションでは、必要であれば、下線部の文法、用法もしくはスタイルを修正します。
School | GMATスコア |
---|---|
Harvard University | 660-750 |
MIT | 650-750 |
University of Chicago | 650-750 |
University of Pennsylvania (Wharton) | 650-750 |
University of Michigan (Ross) | 640-750 |
Cornell University (Johnson) | 600-740 |
Columbia University | 650-750 |
UC Berkeley (Haas) | 650-750 |
Yale University | 650-750 |
Stanford University | 660-750 |
NYU (Stern) | 640-750 |
Carnegie Mellon (Tepper) | 650-750 |
UCLA (Anderson) | 650-750 |
University of Virginia (Darden) | 630-730 |
Thunderbird (Garvin) | 540-700 |
---|---|
University of British Columbia | 530-710 |
Queens University | 580-710 |
York (Schulich) | 620-740 |
Western Ontario | 580-730 |
McGill | 560-710 |
ESADE | 600-730 |
Michigan State University | 550-710 |
University College Dublin | 570-710 |
※ 上記スコアは当社調べです。あくまでも目安としてご参照ください。
【GMAT受験概要】
テスト受験回数 | 12カ月に5回(2回目以降は、前回の受験日の翌日から起算して31日目から可能) |
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受験料 | 250 USドル |
試験日程 | 土日、祝祭日の除く毎日 |
スコア有効期限 | 5年 |
日本での受験会場 | 札幌、金沢、東京、横浜、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇 |
申込み方法 | 下記のウェブサイト http://www.mba.com/でご確認ください。 |
国内でGMAT試験対策をされる方に信頼できるお勧めのスクールをご紹介します。
会社名 | 株式会社アゴス・ジャパン |
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事業内容 | MBA/LLM/大学院/4年制大学留学支援 各種英語試験対策指導 上級管理職・幹部候補向け人材育成支援 国内大学向け国際人材育成支援 |
所在地 | 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町18-4 二宮ビル |
設立年月日 | 2005年7月1日 (1989年9月ザ・プリンストン・レビュー・オブ・ジャパンとして創業) |
アゴス・ジャパンは、MBA・LLM・大学院・大学留学を目指す人たちのためのテスト対策、出願対策の指導専門校です。実績のあるスクールです。詳細は下記のHPをご覧ください。
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