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海外資格辞典 / 小学校英語指導者資格(J-SHINE資格)

J-SHINEとは?

『小学校英語指導者資格』(J-SHINE資格)は、小学校で英語教育を行う際に、必要とされる知識や技能を、そして児童英語教育指導者として十分な能力があることを証明する資格です。小学校の教育現場へ良質な英語指導者を安定的に供給するため、認定基準に従ってNPO団体小学校英語指導者認定協議会(J-SHINE)が資格認定を行っています。

J-SHINEは国家資格なの?

J-SHINE資格は国家資格ではありません。したがって、現在においては、この資格がないと小学校で指導ができないわけではありません。しかし、小学校の教員免許をもたない民間人が、小学校で英語指導者として活躍する機会が増えた今、J-SHINE資格は、英語を小学生に教える能力があることを示す資格として、小学校はもちろん、教育委員会などでも認知度が高まってきました。

これからの小学校の英語教育の本格的な実施に向けて、おのずと英語教育の部分を専門に担当する人材を外部に求めるニーズが高まってきています。そうした中で、児童に英語を指導する知識や技能を持ち合わせている地域の人材や民間の指導者を養成・認定し、教育現場に供給できる体制を作り出す役割を担う機関としてJ-SHINEが発足し、資格の認定を行っています。
この資格は、日本全国規模の信頼できる資格として、今後さらに高く評価されていくでしょう。

J-Shineをとりたい方は

J-SHINEを取得したい方は、J-SHINEの認定を受けた登録団体が主催する「指導者養成講座」を修了する必要があります。さらに、その団体より「小学校英語指導者」としての推薦を受けなければなりません。まず、自分が研修を受ける団体を決め、受講修了時にその団体の「資格認定の手続き」に従って書類などを作成し、指導者認定審査料とともにその団体へお申込む必要があります。
また、研修講座の受講修了のほか、次の2点の基準を満たしている必要があります。

  • 指導時間 50 時間以上の実施経験があること。
  • 英語力の目安として、英語で授業が行えること。

50 時間の指導経験とは?

  • 小学校での経験だけではなく、英会話スクール、学習塾、自宅教室、家庭教師などの経験をすべて含めて合計 50 時間以上の経験時間があること。
  • 上記は見学の時間も含む。
  • 但し、小学校の通常授業での指導経験が 35 時間以上ある場合には、50 時間を満たさなくてもよい。
  • 英語の指導経験であること。
  • 学校での指導経験については 1 コマを 1 時間として認定する。
  • 指導の対象は、満 3 歳から満 12 歳までとする。
  • 中学生の指導時間については、10 時間のみ 50 時間の指導経験に含めてもよい。
  • 学校での指導の際の「打合せの時間」は指導経験に含めない。

指導経験が 50 時間未満の人は「準認定指導者」として推薦を受けることができます。小学校英語準認定指導者は、指導時間が 50 時間を越えたと登録団体が認めた段階で、「小学校英語指導者」(正資格)に書き換えることができます。

※J-SHINE の認定を受けた登録団体については下記のURLをご確認ください。
http://www.j-shine.org/list_results.php?countstart=-20

各登録団体の単位の互換性について。

J-SHINEは決められた単位習得を条件に資格認定をしているのではなく、認定協議会が認定した登録団体の推薦をもとに資格認定を行っています。そのため、単位の集積で資格を与えるというようなことはありません。しかし、各登録団体ではそういった単位認定で指導者育成システムを行っているところもあります。特に、認定協議会が各登録団体に履修を義務付けている「共通カリキュラム」のいくつかの講座 (特別講座) を、認定協議会が独自に講座を組んで運営している場合があり、この受講を資格認定のための条件にしている登録団体もあります。また、各登録団体の間で単位の互換などを行っていることがあるかもしれませんで、各登録団体にお問い合わせください。

認定協議会では今後、各登録団体がこういった単位の互換性をもって、指導者の育成を各登録団体が力をあわせて行っていく環境作りを進めていくようです。

資格認定申請の実施について

資格認定の申請は随時受付けています。しかし、認定協議会が認定した登録団体の推薦をもとに資格認定を行っているため、その各登録団体が企画し運営した講座を受講修了し、推薦を受けないと資格認定の申請はできません。各登録団体の実施する講座情報は認定協議会のHPにも紹介されています。また、登録団体が認定協議会のHPに掲載されていますので、直接お問い合わせいただくことをお勧めします。

J-SHINEがあれば、必ず小学校で教えられるのか?

残念ながら、J-SHINEがあるだけでは、小学校で英語の先生として採用されるわけではありません。学校で外部講師を招くことは最近では増えてきましたが、まだ民間人を講師として採用するのは一般的ではないのが実情です。しかし、小学校の英語教育は外部の力が必要だと言われており、認定協議会では他の教育 NPO と協力して全国の学校や教育委員会へ本認定資格を持った方を講師として採用するように働きかけているようです。

どのようにJ-SHINE資格取得者に仕事が斡旋されるのか?

仕事の斡旋をされることはありません。登録認定団体として協議会のHP上で指導者用の講座案内、指導者のリストなど情報公開されます。同時に全国各地域の教育委員会、行政に働きかけをして有資格者の活躍の場をふやすための働きかけをしています。

海外でJ-SHINEを取得する方法

取得する方法

海外においても、J-SHINEは取得できます。J-SHINEを登録している語学学校等が提供するプログラムを受講することで資格を取得することができます。日本で受講する場合は、比較的長期の受講が必要になることが多く、しかも日頃の仕事や学校との両立は困難なことも多いかもしれません。一方、海外でJ-SHINEを受講する場合、比較的短期間で受講ができる上、海外生活ができるので、生の英語力も身につけることができ、何より海外生活した経験は、提供する授業にもプラスに作用することでしょう。

J-SHINEを海外で取得する3つのお勧めポイント

お勧めポイント1 本場の実践的なナマの英語を習得できる。
お勧めポイント2 日本と比較し、短期間で資格の取得が可能。
お勧めポイント3 海外の幼稚園や保育園でのチャイルドケアに参加でき、実践力・指導力を磨ける。

資格取得までのサンプルスケジュール

1週間目 コース開始 / オリエンテーション
2週間目〜 児童英語教師養成講座
4週間目 現地保育園でチャイルドケア(小学校研修) / 実技テスト
5週間目 実技テスト追試 / 児童英語教師養成講座 / 卒業試験準備
6週間目 卒業試験
卒業 小学校英語指導者資格を取得

※J-SHINE取得プログラムは、最寄りの取り扱い留学エージェントへお問い合わせください。

J-SHINEに関する詳しい情報は、下記の「小学校英語指導者認定協議会」のURLをご覧ください。
http://www.j-shine.org/