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海外資格辞典 / IELTS(International English Language Testing System)

IELTS(International English Language Testing System)とは?

IELTS は、留学、移住、就労を希望する人が英語力を証明する判定試験です。試験には、アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニングモジュールの二種類があります。

アカデミック・モジュール
おもにイギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドなどの大学・大学院・専門学校などに入学するために必要な英語力を判定。
ジェネラルトレーニング・モジュール
上記の国へ移住や就労をするための本人の英語力を判定。

IELTSは、ケンブリッジ大学 ESOL Examinations、ブリティッシュ・カウンシル、IDP Education Australiaに協同で運営されています。なお、受験資格を有するのは16歳以上です。

TOEFL®試験と何が違うの?受験にお勧めな人とは?

一般的にIELTSは、TOEFLと並ぶ代表的な留学生向け英語力証明テストと言われており、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドなどの国ではむしろIELTSが主流になっています。そのため、アメリカに留学する際にはTOEFLスコアが必要なように、おもにイギリス、オーストラリア、ニュージーランドに留学する際にはIELTSを受験する必要があります。その他、アイルランドやカナダ、南アフリカなどのほとんど全ての大学でIELTSが受け入れられています。

なお、アメリカでも TOEFLに代わる試験として、2000以上の大学がIELTSを入学選考基準に採用しています。

出題内容

試験は、それぞれ、Listening , Reading , Writing , Speaking の4つのセクションから構成されています。
スコアはBand 1(初心者レベル)からBand 9(熟達者レベル)までの9段階のバンドスコアで表記されます。
4つのセクションの合計所要時間は約2時間45分です。ListeningとSpeakingの問題はアカデミックとジェネラル・トレーニングモジュールが共通で、リーディングとライティングに関しては、モジュールで出題内容が異なります。

Listening ―試験時間:30分(約40問)
日常会話から講義やディスカッション、セミナーまで幅広く内容が出題される。テープから流れてくる会話や文章を聴いて、その内容に関する質問に答えていく。全体は4セクションから成り、最初の2セクションでは日常会話を中心で、後半の2セクションでは授業など学校での場面を想定した英語のリスニング力が試される。
Reading ―試験時間:60分(約40問)
新聞や雑誌、本などの記事から文章が3つ出題され、これらに対してさまざまな形式の問題が40問出題される。
Writing ―試験時間:60分(問題数:2題)
ここでは2つの課題が与えられる。一つは20分を目安に文章にまとめる課題と、二つ目は、与えられたテーマに対し意見をまとめる課題。なお、それぞれの課題は、指定された語数に満たないと減点される。
Speaking ―試験時間:15分~20分
スピーキングは3つのセクションに分かれます。面接官とのマンツーマンで行われる口頭試験で、最初に自己紹介、与えられたテーマについてスピーチ。次に与えられたカードに記載された課題について自分の体験、考えを述べる。そして最後にその課題に関するディスカッションをします。 インタビュー内容は録音され、試験センターでまとめて評価される。

語力判定試験換算表

IELTS TOEFL®
(paper)
TOEFL®
(computer)
TOEFL®
(NEW VERSION)
TOEIC®
9.0 677 300 120 990
8.5 280
8.0
7.5 650   890
7.0 600 250 100 810
6.5 730
6.0 550 213 80 660
5.5 500 173 61 590
5.0 470 150   520
4.5   450
4.0 450 133 46 380
3.5 310
3.0 220
2.5

※但し、これはあくまでも目安です。試験傾向が異なるため単純な比較はできません。

各留学プログラムで要求される英語力の目安

語学学校で提供されるコースのうち、一般英語コースは、通常、初級コースから用意されているため、特に一定の英語力が求められることはありません。ただし、語学学校が提供するビジネスコース、インターンシップコース、あるいはIELTSなど試験準備コースなどは、IELTS4.5~5.0以上の英語力が要求されることが普通です。また、専門学校で求められる英語力は、母国の人とともに学ぶため、授業についていける程度の英語力が必要のため、一般的にイギリス(5.0以上)、オーストラリア(公立専門学校TAFE,私立の専門学校ともにIELTS5.0以上、ニュージーランド5.5以上)の英語力が求められます。(但し、学校によっては英語力を特に要求されない学校もあります)大学の場合もそれぞれの大学、学部で要求される英語力は異なりますが、人文科学、ビジネス、工学などはIELTS6.0以上、法学、心理学IELTS6.5以上、医学系が7.5以上です。大学院の場合、サイエンス系であればIELTS6.0以上というケースもありますが、IELTS7.0が目安です。なおこれらのスコアはあくまでも目安です。学校によっては、IELTSスコアの項目ごとに要求されるスコアが異なるケースも多いので、必ず各学校の出願条件の確認が必要です。それらは各学校のウェブサイトやスクールガイド、留学情報誌等などから情報を取得できます。

こちらのサイトが便利です。http://www.daigakuin-ryugaku.com/index.php

注:なお、大学や大学院留学の場合、英語力のみで合否が決まるわけではありません。これまでの学業成績等が重要視されます。

各スクール別の比較

専門学校 カレッジ/2年制大学 4年制大学 大学院
イギリス
オーストラリア
ニュージーランド
IELTS 5.0以上 IELTS 5.0以上 IELTS 5.5以上 IELTS 6.0以上

※上記スコアは、あくまでも平均的なスコアです。大学によって基準は異なります。詳細は各大学・大学院にお問い合わせください。

受験日&会場(2010年)
受験地 東京 大阪 名古屋 京都/福岡
試験日 5月15日*、29日 5月15日* 5月29日*
6月5日、26日 6月5日 6月19日 6月19日*(京都)
6月26日(福岡)
7月17日、31日 7月17日 7月31日
8月21日、28日* 8月21日 8月28日* 8月28日*(福岡)
9月11日、25日 9月11日 9月25日
10月9日、30日 10月9日 10月30日
*=Academic Modulesのみ実施。それ以外の日程では、Academic &GeneralModules も実施されます。試験日程の詳細は、必ず下記のURLをご覧になり、ご自身でご確認ください。
http://www.eiken.or.jp/ielts/test-dates.html
※世界120カ国で約500か所のテスト会場がある。
http://www.ielts.org/test_centre_search/search_results.aspx
受験料 ¥24,675(日本)£110(イギリス) ※それぞれの国の通貨で異なる。
http://www.ielts.org/test_centre_search/search_results.aspx
試験内容 リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのモジュールを全て受験。4つのモジュールの合計所要時間は約2時間45分です。
申し込み方法 お申し込みの前に受験すべきテストのタイプ(アカデミックまたはジェネラル・トレーニング)を確認し、テストの日程と会場を選んでください。申し込み締め切り日(試験日より5週間前)以降は、いかなる変更もできませんのでご注意ください。詳細は下記のURLよりご確認ください。
http://www.eiken.or.jp/ielts/howto-register.html
IELTS公式サイト http://www.ielts.org/default.aspx