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ゆっきー先生の「留学の夢かなえます講座」

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第068回:不登校、引きこもりからの海外留学

こんにちは!ゆっきーです。

最近、自分の中ではまっていることがあります。それは 、以前読んだ本を読み返えしてみることです。 それによって、いろんな気づきが得られるのですね。

たとえば、読んだ当時は理解できなかった、あるいは大事なことだと思わなかった内容が、今の自分にとっては、とても腑に落ち、大切な内容であったり、普段、自分の価値感としていたことが、その本に影響されていたことに気づいたり。面白いですね。

そこで感じた事は、本は一度くらい読み終えて理解したつもりになっていても、実際は理解しきれていないということ。常々、"本との出会いは人との出会いと一緒"と考えておりますが、やはり、本も人との付き合いと一緒で、同じ本を何度か読んでいくうちにその内容の深さに気づくことがあるものです。
「最近、いい本はないかなぁ」とか、「読みたい本はないなぁ」という方は以前読んだ本をもう一度読み返してみることをお勧めします。

今のあなたにとって、新たな発見や新鮮な気づきが得られるかもしれませんよ!

さて、今日のテーマに入ります。

最近、何らかの事情により高校を中退したり、不登校になってしまった学生さんが増えています。 そこで、環境を変えるため、そのような生徒さんたちの海外留学も、徐々にではありますが増えています。

以前、NPO法人留学協会主催の『不登校、引きこもりからの海外留学』というセミナーに参加してきましたので、今回は、その内容について簡単に報告したいと思います。
講師は、留学協会の理事も務めるAJ国際留学支援センター代表取締役の岩崎宗仁さんでした。ちなみに、岩崎さんは、日本国内でフリースクールも経営されています。岩崎さんは、10代の不登校生が留学をすることによって、これまでの日本での生活から一変し、精神的にもたくましく成長した例をいくつも見ているそうです。その理由を次のように語られていました。

●環境を変えることができる。
日本の学校を途中でやめたり、登校しなくなった理由や環境から距離をおくことが可能であること。
●自立を促すことができる。
今まで許されていた日本での甘えが許されない。また外国では、自分の意思を相手に伝えないと理解してもらえないので、自分の意思を相手に伝えるよう努力するようになること。
ホームステイなどに滞在することから、最低限の生活のルールを守り、規則正しい生活リズムを取り戻すことが可能であること。
●自信をつけることができる。
すべて自分自身で何とかしなければならない環境のため、それを解決したときには自信を得られるようになる。
日本の環境とは違い、「できないこと」を指摘されるのではなく、「できること」を評価される環境であること。
●自分の精神的な成長を早めることができる。
意識の高い学生が多いので刺激になる。海外であるため、周りに日本での不登校などの状況を知られてないので、劣等感を抱くことなく前向きになれる。
留学中、ときには日本にいるときよりも孤独感を味わうので、何気ない人のやさしさや思いを感じはじめる。
●自分が特異な存在ではなくなる。
不登校や高校中退者は、わりと個性が強い子供も多いので、個性が尊重される外国にいることによって、周囲からも自分自身の存在をありのままに認めてもらえやすい。個性を抑える必要がなくなる。

その他、いくつか理由を挙げられてました。
もちろん、不登校になったり、学校を中退してしまう学生さんのそこに至るまでの過程はそれぞれ異なるので、これらの項目に必ずしもすべてが当てはまるということはないかもしれません。そのため、岩崎さんは誰でも海外へ送れば良いという考えを持ち合わせてはいません。生徒や親御さんと実際に会って、 本当に留学に適しているかどうかを、何度もコンタクトを取りながら、見極めるとのことでした。

ちなみに、留学先として多く選ばれる国は、オーストラリアやニュージーランド、アメリカだそうです。

また、岩崎さんは、留学を勧める人(業者など)選びも大切だとおっしゃっていました。特に、下記の3つの条件が重要だそうです。

  • ● 留学を勧める人(業者など)と生徒さんとの人間関係が構築されていること。生徒さんに信頼されていること。
  • ● 生徒さんの状況をよく把握して、その生徒さんに適した留学スタイルを見極め、アドバイスが可能であること。
  • ● いつでも留学先(学校)との直接連携が図れる関係にあること。

確かに頷けますね。ちなみに、岩崎さんのところでは、10人相談があっても、2人くらいしか実際に留学に出さないという厳しい現実もお話されていました。 カウンセリングをする中で、その生徒さんにとって国内のほうがいいと判断した場合は、そのようにアドバイスをされるとのことです。

今回のセミナーを聞いて強く感じたことは、10代の高校中退や不登校生の留学を考えた場合、子供ばかりではなく、親御さん、留学を勧める人(業者)の3者がしっかりスクラムを組む必要があるということです。

特に留学を勧める人(業者など)の経験や力量が問われるとしみじみ思いました。なぜなら、どのようなステップで留学をさせたらベストなのかを熟知していなければならないからです。それは生徒さんのタイプによってステップが異なるためです。

今回のセミナーでは、いきなり長期留学をさせるのではなく、彼らに合った具体的な留学プログラムもいくつか紹介されていましたが、全く共感できるものばかりでした。いずれにしても、留学は、10代の彼らにとって、これまでの自分とは違う、新しい自分になり得る可能性があるということです。

しかし、それなりの困難も伴う覚悟は必要です。それは本人だけでなく親御さんも一緒です。そのあたりのことも含めて、十分なカウンセリングをしてもらえる経験豊富で信頼できるカウンセラーを見つけることがファーストステップとなるでしょう。岩崎さんのような経験豊富で、成功例、失敗例をいくつも見ている方に相談したいものです。

ちなみに、AJ国際留学支援センターの連絡先は下記のサイトをご覧ください。
http://www.ajinternational.jp/

今回は以上です。

ゆっきーでした!

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PROFILE

Name 本橋幸夫

東京生まれ。
大学卒業後、ファイナンス会社入社。その後渡米し、帰国後、世界最大級の国際教育機関に11年間勤務。その後独立し留学コンサルティング会社を設立する。現在は、留学生向け就職支援研修会社である株式会社エストレリータに所属。これまで、しばしば新聞や雑誌等マスコミに取り上げられ、3,000名を超える留学生やワーホリメーカーに接し、留学生や企業向けに「留学」をテーマに講演・セミナーを行なう。NPO法人留学協会では、RCA海外留学アドバイザー認定試験対策講座の講師、ならびに同試験の面接官を務める。また、現在、日本認定カウンセラー協会(JACSAC)の役員を務める。総合旅行業務取扱管理者。

<著書>
「語学留学指南」(本橋幸夫著:ナカニシヤ出版)
「語学留学を10倍成功させる秘訣」小冊子