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ゆっきー先生の「留学の夢かなえます講座」

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第063回:海外では日本の常識は非常識

こんにちは!ゆっきーです。

現代は、何でもマニュアル化されているものが多いと思います。 マニュアルというのは便利な反面、それに頼りすぎると、機械的になってしまい、ときにはとんだ失敗を招くものですね。

マニュアルを使う代表的なものといえば、電話勧誘です。以前、実に面白いセールスの電話を受けたのです。

女性 「もしもし、私、●●株式会社の●●と申しますが、本橋様のお宅でしょうか?」
 「はい、そうですが。何かのセールスですか?」(実は、最近、セールスの電話がやたらと多いのです 汗)
女性 「え?奥様でしょうか?」

・・・・・・・・・ ここで、お互いがしばらく沈黙・・・

 「は~??私の声が女性に聞えますか?」
女性 「あ・・いや。。。たいへん失礼いたしました。では、奥様はいらっしゃいますか?」
 「けっこうで~~す!」
ガチャン。

こんな具合です(笑)。その女性の言い間違えという感じではなく、明らかにマニュアルを読んでいるといった感じでした。
さすがに「奥様ですか?」というように、電話口で間違われたことは生涯はじめての貴重な体験だったのですが(?!)、マニュアルに毒されるとこうなります。

マニュアルは、ある意味、自分で考えたり、判断する能力を失わせてしまう気もします。人を考えなくさせますよね。それもちょっと怖いと思いませんか?私はどちらかというと、マニュアルには反発したくなってしまう性格ですから、どうもマニュアル的な応対には抵抗を感じてしまうのです。
やはり、仕事にしても何にしても、人と人とのかかわり合いですから、マニュアルよりも先に、"こころ"を最優先したいものですね。

今回は、海外では日本の常識は非常識ということについて述べたいと思います。

イギリスのロンドンに20年間滞在している友人Kさんがいるのですが、以前、彼の発行していたメルマガに面白い内容が紹介されていました。

ちなみにKさんは、UK-J Network Limited (London)という会社を運営し、現在留学生のお世話をしています。
Kさんのサイト「ロンドン発信!!学生によるイギリス生活 生情報」http://www.ukjnetwork.com/

そのメルマガの内容は、Kさんが、4年ぶりに日本に一時帰国したときに感じたことが述べられていました。

(一部抜粋)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

4年ぶりに見た日本。イギリスとの違いなどを比較してまた面白いメルマガがかけそうです。

今回は、日本の老若男女のスリムさに本当にびっくりしました。イギリスで見かけるような太った方には、まったくお目にかからず、日本人の健康に対する取り組みにびっくりしました。トイレもいたるところにあり、本当に助かりました(笑)また、あるデパートでは、子供用に手を洗うところが低く作ってあり、私の子供も簡単に手が届き、喜んでいました。いたれりつくせりの世界に改めてびっくりです。

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恐らく、この内容をお読みになって、特にトイレに関することなどは、日本にいる私たちにとっては、ごく当たり前のことが書かれていると感じたのではないでしょうか。街中で、いたるところに利用可能なトイレがあるのは普通だし、デパート内のトイレにしても、子供用の低い手洗い場があるのも日本ではめずらしいことではありませんよね。

しかし、イギリスに長年滞在されているKさんからすると、そんな今の日本の光景が新鮮であり、「いたれりつくせりの世界」として目に映ってしまうのです。 逆に言えば、それらは海外では当たり前ではない、ということです。

たとえば、外国人の友人が日本に遊びに来た際に、「電車の中で荷物を網棚に乗せておいて平気な顔でいられるなんて信じられない」とか、「どうしてあんなに多くの自転車が駅の周辺に置いてあるの?誰かにとられないの?」とか言われますね(笑)

私達にとって当たり前のことであっても、日本に来る外国人からすると決して当たり前でないことって本当に多いんです。「日本の常識は、海外の非常識」だということを知っておきましょう。Kさんがコメントしていたように、日本は、海外(外国人)の感覚からすると、何不自由することのない、「いたれりつくせりの世界」にどっぷり漬かっています。これから留学する人は、「いたれりつくせりの世界」ではない、むしろ反対の世界に飛び込むのですから、最初は不自由さや不便さを感じることは当たり前のことです。まず、そのことはしっかりと認識しておいてくださいね。

海外へ行って、「日本ではこんなことはあり得ない!」といったような不自由さ、不便さを感じても、そのことにずっとこだわらないことです。一日も早く、外国の環境に慣れるように努力してください。日本には日本の良さがあり、外国には外国の良さがたくさんあります。そこに目が向くようになってくると、留学生活が楽しくなってきますよ。

海外で上手く適応するために、まずは、日本の色眼鏡を外すこと。日本との違いで違和感を感じたときなどは、「なんでこうなの?」ではなく、「そうなんだぁ」というように、疑問ではなく、肯定の姿勢から入ることをお勧めします。疑問から入ってしまうと、どうしても精神的にもネガティブになりがちです。 ホームシックにかかる人は、このパターンです。

いずれにしても、日本の常識は海外の非常識という心構えを日本にいるうちから意識しておきましょう!

今回は以上です。

ゆっきーでした!

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PROFILE

Name 本橋幸夫

東京生まれ。
大学卒業後、ファイナンス会社入社。その後渡米し、帰国後、世界最大級の国際教育機関に11年間勤務。その後独立し留学コンサルティング会社を設立する。現在は、留学生向け就職支援研修会社である株式会社エストレリータに所属。これまで、しばしば新聞や雑誌等マスコミに取り上げられ、3,000名を超える留学生やワーホリメーカーに接し、留学生や企業向けに「留学」をテーマに講演・セミナーを行なう。NPO法人留学協会では、RCA海外留学アドバイザー認定試験対策講座の講師、ならびに同試験の面接官を務める。また、現在、日本認定カウンセラー協会(JACSAC)の役員を務める。総合旅行業務取扱管理者。

<著書>
「語学留学指南」(本橋幸夫著:ナカニシヤ出版)
「語学留学を10倍成功させる秘訣」小冊子