こんにちは!ゆっきーです。
突然ですが、訪日外国人旅行者が、日本の何についてもっとも関心を抱いていると思いますか?
国際観光振興機構(JNTO)の調べによると、なんと、「日本料理」だそうです。順位は下記のとおりです。(2007.12.13 産経ニュースより)
もちろん、この結果には日本に来る外国人観光客、という条件はつきますが、外国人にとって、「日本料理」というのはやはりポイントが高いように思います。たとえば、留学先で、ホームステイや何かのパーティーに参加したときに、あなたが日本料理をささっと作ることができたら、留学先でのあなたの株がぐ~んとアップすることでしょう(笑)
留学前に、凝ったものでなくても良いので、一品でも簡単な日本料理を作れるように準備しておかれることをお勧めします!得をするかもしれませんよ!
さて今回は、わりと質問の多い、「短期留学は本当に参加する価値があるのか?」ということについて触れたいと思います。
まず、短期留学とは、どれくらいの期間の留学のことを指すのかについてですが、これには明確な定義はありません。国によって異なりますが、6ヶ月未満の留学を短期留学と言ったり、学生ビザの取得が必要ない期間までを短期留学と定義している場合もあります。日本では一般的に、夏休みや春休みなどを利用した1~3ヶ月未満の留学を指している場合が多いと思います。いずれにしても、最近ではさまざまな種類の留学プログラムがあり、最短で1~2週間程度から参加が可能なプログラムもあります。
そこでよく聞かれるのが、「実際、短期留学は、本当に参加する価値があるのか」という質問です。その質問に対する私の回答はいつも同じです。
「短期留学に、意味があるか、価値を見出せるかどうかは、『あなた自身』にしか決められません」
という回答です。我ながら何とも味気ない回答だと思うのですが(笑)、
これが一番正確な回答です。短期留学にかぎらず、長期留学でさえ、参加する意味(価値)があるかどうかを決められるのは、留学する本人だけなんです。たとえ1~2週間の留学であっても、そこでの語学勉強を含め、異文化体験や現地の人達との交流を通じ、何かしら勉強になったり、気づきを得られたとしたら、その人にとってそれは価値のある留学だったということに他なりません。
それは誰も否定することはできないでしょう。長期の留学をしたとしても、留学生本人がその留学中、何かしらの価値を見出せなかったのであれば、それは価値ある留学とは言えないかもしれません。(実際、帰国後しばらくしてから、価値に気づく人もいます)
要するに、留学期間が、価値を決める「絶対条件」ではないのです。
たとえば、私の留学コンサルティングの会員さん、Yさん(社会人)の例をお話します。Yさんは仕事の都合上、休みが一週間しかとれず、その期間を自己啓発のために費やそうと、短期留学を決意されました。1週間という短期間でしたが、カナダで語学研修付きのホームステイに参加されたのです。
帰国後、Yさんは留学中に肌身で感じた「気づき」をたくさん教えてくれました。実際に体験したことのない人が、人から聞いて理解するのと自分が体験して気づくのとでは、その後の人生において、考え方や行動にも雲泥の差が生じてしまうほどです。外国の独特な緊張感、空気や雰囲気、人との出会い、楽しかったできごと、つらかったできごと、孤独感、ままならない体験など、人から聞いただけでは、深くは理解できないものです。
Yさんは、今回の留学で、伝えたいという気持ちと、わずかな単語を知っていればなんとかやっていける、ということがわかったそうです。結局、コミュニケーションは「心」が大切だと気づいたのです。
しかしその一方で、込み入った話になると会話がつまってしまい、とても悔しい思いもされたそうです。Yさんは、「留学において、たとえ英語がつたなくても、人として多少の成長はできるかもしれない。しかし、英語ができればもっとその国や人を好きになるチャンスが増えるような気がします。もったいないことをしました」と回想されました。つまり、Yさんご自身の「気づき」は、出発前からある程度英語ができたほうがもっと留学生活を楽しむことができる、ということですね。これも立派な「気づき」の一つです。
「コミュニケーションは心が大切です」ということは、誰でも頭では理解できます。真理でしょう。しかし、その前提に必要なことがありますよね。それは、自分が相手と共通言語を話すことができ、相手の話している内容を理解できる、ということです。それができないと、通訳がそばにいないかぎり、お互いが理解し合うことがとてもたいへんです。不便で、フラストレーションが溜まるものです。考えてみると、これは「当たり前」のことです。しかし、それを「体験」として得ているか、ただ「知識」として得ているだけなのかで、両者にとって今後の考え方や行動面においても、相当な開きが生じてしまうのです。留学先での体験は、期間にかかわらず、それほど貴重なものと言えるでしょう。
長くなりましたので、次回に続きます…
ゆっきーでした。
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Name | 本橋幸夫 |
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東京生まれ。
大学卒業後、ファイナンス会社入社。その後渡米し、帰国後、世界最大級の国際教育機関に11年間勤務。その後独立し留学コンサルティング会社を設立する。現在は、留学生向け就職支援研修会社である株式会社エストレリータに所属。これまで、しばしば新聞や雑誌等マスコミに取り上げられ、3,000名を超える留学生やワーホリメーカーに接し、留学生や企業向けに「留学」をテーマに講演・セミナーを行なう。NPO法人留学協会では、RCA海外留学アドバイザー認定試験対策講座の講師、ならびに同試験の面接官を務める。また、現在、日本認定カウンセラー協会(JACSAC)の役員を務める。総合旅行業務取扱管理者。
<著書>
「語学留学指南」(本橋幸夫著:ナカニシヤ出版)
「語学留学を10倍成功させる秘訣」小冊子