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ゆっきー先生の「留学の夢かなえます講座」

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第057回:オーバーアクションで人の心をつかめ!

こんにちは。ゆっきーです。

普段、あなたの目の前に困難が生じたとき、どうしてますか?
困難を目の前にしたとき、苦しくなるときがあります。苦しくなるのは、困難から逃れようとしたり、避けようとするときです。実は、そんなときは、困難を避けようとせずに、

「えい、やー!」と

困難に飛び込んでみると覚悟を決めるといいですよ。実際に覚悟を決めて、飛び込んでみると、案外、簡単に解決してしまうことって多いんですね。なぜだか分りますか?
それは、自分に生じる困難というのは、必ず解決できるものしかやってこないからなんです。

他人の身に起こっている困難を見て、あんなことが自分の身に起こったらどうしよう。。。などと不安になったり、心配する人もいますが、それは単なる取り越し苦労です。何故なら、自分に解決できる困難しか自分にはやってこないことになっているからです。

では、もし想像以上の困難が自分の身に起きたらどう解釈すればいいのでしょうか?

「へ~、こんなスゴイことが自分に解決できるのかぁ。私ってすごいかも!」と、解釈すればいいんですね(笑)。

「本当に?」と思う人もいるかもしれませんが、本当です。では、その人に聞きますが、これまで最後まで解決できなかった困難ってありましたか?

まず最初に質問をさせてください。
人とコミュニケーションをとる際に、次の3つの項目のうち、どれが一番、相手に与える影響力があると思いますか?

●顔の表情、体の動き
●言葉、話の内容
●声のリズム・音質・高低・抑揚

少し考えてみてください。

・・・・・・・・

いかがでしょう?

実は、これについてアメリカの心理学者、メラビアンという人が調査をしたのですが、こんな結果を発表しています。私たちのコミュニケーションを左右する要素のデータです。
(注)本家本元のメラビアンの法則と日本で言われているものとは異なります

●顔の表情、体の動き 55%
●声のリズム・音質・高低・抑揚 38%
●言葉、話の内容 7%

一般的に、コミュニケーションといえば、言葉や話の内容が一番大切だと思う人が多いのではないでしょうか?しかし、彼の調査からすると、もっと別の要素のほうがポイントは高いということがわかります。

一見、意外に感じるかもしれませんが、よくよく考えてみると、思い当たるふしはありませんか?
たとえば、説得力があると思う人をよく観察してみると、案外、ジェスチャーを混ぜたり、声の抑揚を上手く組み合わせて話をしているものです。政治家、経営者、講演家の人たちを見ていると、話しながら、よく体全体や体の一部を動かしますよね(笑)その動作がさらにその人の説得力を増す効果があるんです。以前、地元で小泉元総理の演説姿を見たことがあるのですが、それはそれはすごいジェスチャーでした(笑)。俳優顔負けのとても迫力のある演技のようでした。

また、私自身が体験したこんな例もあります。恥をさらすようですが、少し間抜けな話を聞いてください。
私が運転免許証をとりに行っていた頃の話です。通っていた教習所で、小中学時代の同級生と会ったのです。たいへん懐かしくなり、私から彼に声をかけました。そこで、その彼と小学校の頃の話題で2~30分程盛り上がりました。そのときはさんざん話し込んでその場を離れたのでした。
それからは残念ながら、教習所内で彼とは会うことがなかったのですが、私が免許をとった1ヶ月後、道端でその彼にバッタリ会ったのです。
私は、「久しぶり!どう、免許とれた?」と聞きました。すると彼から意外な言葉が返ってきたのです。

彼は不思議そうな表情を浮かべ、「え?免許って何のこと?教習所なんて行ってないよ!」と!?

・・・・・・・(沈黙)

実は、教習所で私が話かけた彼とは、その同級生とはまったく別人だったのです(大汗)。私は知らない人に数十分間もずっと話しかけていたわけです。思うに、このメラビアンの調査からすると、私があまりにも堂々と疑いもなく、「この人は小中学校時代の同級生」だと勘違いして接していたために、つまり、その態度に、私を知らないはずの彼は、きっとこの目の前の男は知り合いに違いないと誤解して話を合わせてしまったのでしょう。
ある意味、このメラビアンの研究結果は、こんなところでも証明されたのでした(笑)。

それはさておき、この調査結果の注目すべき点は、コミュニケーションにおいては、「顔の表情、体の動き」や「声のリズム・音質・高低・抑揚」も相手に与える影響が大きいということです。
私がここで強調したいことは、決して言葉や話の内容にはあまり意味がない、ということではありません。それらが大切であることは言うまでもありません。しかし、コミュニケーションにおいては、別の要素も相手に与える影響力が大きい、ということです。

いずれにしても、こんなことを覚えておくと、日常生活ばかりでなく、留学先でも、スピーチやディスカッションなどの機会に応用すれば、きっと効果を発揮することでしょう。ぜひ、試してみてくださいね! それでは今回は以上です。

次回、お会いしましょう!

ゆっきーでした!

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PROFILE

Name 本橋幸夫

東京生まれ。
大学卒業後、ファイナンス会社入社。その後渡米し、帰国後、世界最大級の国際教育機関に11年間勤務。その後独立し留学コンサルティング会社を設立する。現在は、留学生向け就職支援研修会社である株式会社エストレリータに所属。これまで、しばしば新聞や雑誌等マスコミに取り上げられ、3,000名を超える留学生やワーホリメーカーに接し、留学生や企業向けに「留学」をテーマに講演・セミナーを行なう。NPO法人留学協会では、RCA海外留学アドバイザー認定試験対策講座の講師、ならびに同試験の面接官を務める。また、現在、日本認定カウンセラー協会(JACSAC)の役員を務める。総合旅行業務取扱管理者。

<著書>
「語学留学指南」(本橋幸夫著:ナカニシヤ出版)
「語学留学を10倍成功させる秘訣」小冊子