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ゆっきー先生の「留学の夢かなえます講座」

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海外の学校のスタンス

こんにちは。ゆっきーです!
今年もあと残すところ2週間になりました。

あなたは今年一年を漢字一文字で表すとしたら何と表現しますか?ちなみに私は、【革】です。変革の【革】です。私自身にとっては本当に“変革”と“チャレンジ”の一年だったように思います。

さぁ、あなたなら今年一年を何と表現するでしょうか?じっくり考えてみてください。意外と楽しいですよ!

それでは第47回目をはじめましょう。

さて今回は、海外の学校のスタンスをお伝えいたします。事前にこのことを理解しておかないと、留学先の学校のスタッフの応対に、何となく違和感を感じてしまうかもしれません。

まず、留学生が帰国したとき、利用した留学斡旋業者へ現地の学校に関するクレームを持ち込むことがあります。中には、留学中には学校のスタッフにクレームを一切申し出ず、帰国後に不平不満を爆発させるケースがあるのです。

「学校でこんなことがあった!スタッフは何もサポートをしてくれなかった。これはおかしいのではないか!なぜこんな学校を勧めたのか!」などなど。もうすでにその留学生は日本に帰国しているので残念ながら何もしてあげられないのですが、業者の人たちは、確認のため現地にクレーム内容を報告するわけです。すると、現地スタッフからは意外な返答をされることがよくあるのですね。次のような回答をしてくるのです。

「えっ?●●が日本でそんなことを言っているの?彼(彼女)は学校ではとてもハッピーだったはずだよ」と。

その理由として、日ごろ学校のスタッフがその留学生に挨拶の言葉をかけると、笑顔で“I'm fine”と返答していたというのです。特に問題もなく、生活をエンジョイしていたように見えたというわけです。このような両者のギャップは結構あるんですね。つまり、日本人留学生の多くは、挨拶をただの“挨拶言葉”として捉えてしまいがちです。日本でいう「こんにちは!」に対する「こんにちは!」という返答と同じように。“How are you?”と聞かれたら、思わず反射的に、“I'm fine, thank you.”と答えてしまうのかもしれません。

ですから、前述の例のような帰国後の留学生のクレームなどを現地スタッフが聞くと、その留学生は、学校ではFineな状態であったはずなのに、どうして帰国した後にそのようなクレームをいうのかがよく理解できないのです。学校に対して不満があったのなら、なぜそのときに言ってくれなかったのか、と思ってしまうのです。

多くの国々では、もともとさまざまな人種の人たちが集まっています。お互いが理解し合うためには、言葉で表現することによって意志を伝え、分り合うということが前提です。そのため、トラブルや悩みを抱えていて、それをなんとかしてもらいたいときは、学校のスタッフから“How are you?”と聞かれたら、返答として、“I'm not quite well.”や“Well... I'm in trouble with...”など、自分のそのときの状態を伝えなければなりません。スタッフや先生に、普段の生徒の表情を見て、彼らの状態を察してくれるという以心伝心は期待できません。

「現地で解決できることは、現地にいる間に解決しておく」これは留学先での大原則です。

日本に帰国したら言いたいことを言えばいいやと考え、帰国まで我慢を続けると、留学生活をエンジョイできませんし、たいへん損をすることになります。大切な時間が刻々と過ぎていくのです。その時間はもはや取り戻せません。その場で解決しましょう。留学先の学校のスタッフは常に次のように考えています。

「何か問題があったら私のところに来てください。そしたらあなたをヘルプ・サポートします!」

このスタンスを覚えておきましょう。つまり、学校側は、「あなたをサポートする用意はいつでもできているので、必要なときは、あなたから声をかけてくださいね!」というスタンスです。あくまでも“留学生側”から発信することです。ここが重要なポイントです。海外では、自分から何も言わなければ、相手に理解してもらえません。

このような学校のスタンスを理解しておき、留学中は、アンハッピーな状況を我慢することなく、自分からその状況を伝え、なるべく早く解決するように心がけることをお勧めいたします。

今回は以上です。

ゆっきーでした。

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PROFILE

Name 本橋幸夫

東京生まれ。
大学卒業後、ファイナンス会社入社。その後渡米し、帰国後、世界最大級の国際教育機関に11年間勤務。その後独立し留学コンサルティング会社を設立する。現在は、留学生向け就職支援研修会社である株式会社エストレリータに所属。これまで、しばしば新聞や雑誌等マスコミに取り上げられ、3,000名を超える留学生やワーホリメーカーに接し、留学生や企業向けに「留学」をテーマに講演・セミナーを行なう。NPO法人留学協会では、RCA海外留学アドバイザー認定試験対策講座の講師、ならびに同試験の面接官を務める。また、現在、日本認定カウンセラー協会(JACSAC)の役員を務める。総合旅行業務取扱管理者。

<著書>
「語学留学指南」(本橋幸夫著:ナカニシヤ出版)
「語学留学を10倍成功させる秘訣」小冊子