さて今回は、留学中に、日本の家族と連絡を取るときの注意事項について述べたいと思います。このことを知っておかないと、あなたの知らない間に、日本にいる家族が大騒ぎになっていた、なんてことがあります（汗）。

結論から先に述べますと、『日本の家族、特に親御さんは、あなたの現地の様子や状況に対して、想像以上に過剰に反応をしやすい』ということです。それをまず、知っておいてくださいね。まぁ、親御さんからしてみたら、ある意味仕方のないことだと思います。日本ならまだしも、我が子が目の届かない、しかも馴染みのない外国で生活しているのですから。

よくあるケースにこんなことがあります。留学生が現地へ到着すると、大概、長旅で疲れ、ひとまず無事到着できたことだけでホっとしてしまい、日本への連絡はちょっと落ち着いてからでいいだろう、と、しばらく日本の家族へ連絡をしない、なんてことがあります。ところが、日本にいる家族は、『本当に無事に到着しているのだろうか』とすごく心配しているわけです。親御さんからよく聞く言葉に、「日本にいるときは、旅行でも何でも、旅先から連絡が入らないなんてことは、これまで一度もなかった。わが子に何かあったに違いない」ということです。特に心配性の親御さんになると、安否をすぐに知りたいと、居てもたってもいられず、時差も考えずにステイ先へ電話をする人もいるのです。もしそれが現地の夜中でしたら、いくらこれからお世話をする生徒さんの親御さんからの電話といえども、当然、ステイ先はいい気はしないわけです。

ちょっと冷静に考えれば、相手の状況は理解できるのですが、なぜか海外ともなると、普段、やらないことまでしてしまう、なんてことはよくあることです。ですから、留学先へ到着したら、まず、日本にいるご家族には、早めに連絡してくださいね。そして安心させてあげてください。

また、別の例ではこんなこともあります。留学中、留学生が軽い気持ちで日本の親御さんに、「ステイ先の食事は合わないし、質素なんだよね。」と話したとします。するとそれを聞いた親御さんは、「（ステイ先は）ちゃんとした食事を出してくれているのだろうか！」と想像するのです。中にはそれを聞いた親御さんが、直接ホストファミリーに文句を言ったという例もあります（汗）。当然、その後、そのように言われたステイ先とその留学生との関係もギクシャクすることは言うまでもありません。ちなみに、海外での食事は一般的に質素だと思ってください。このケースにおいて、もし、反対の立場だったらどうでしょうか？あなたが日本で外国人留学生を受け入れているとします。突然、その留学生の親から電話があり、息子（娘）に出す食事をもっとマシなものにしてくれないか！と言われるのと一緒です。けっこう抵抗ありませんか？（汗）

これらはほんの一例ですが、なぜこのようなことになるかというと、親御さんは当然、日本にいるわけですから、海外の状況はわかりづらいし、外国に滞在しているわが子に言われたことに対しては、想像するしかスベがないのです。そのため、楽しい話は別として、あまりいい内容でない場合、悪いほう悪いほうへと想像や解釈してしまいやすいのです。大体、実際の話の3倍になります（笑）

留学生本人が、何気なく言った一言が原因で、知らない間に日本では大騒ぎになっていた、なんてことはしばしばあるのですよ。注意しましょう。

『日本の家族、特に親御さんは、あなたの現地の状況を、想像以上に過剰反応をしやすい』

ということは覚えておいてくださいね。

今回は以上です。

ゆっきーでした！