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渡航先の特色/イタリア

イタリアは、ユネスコ世界遺産登録数で世界第1位を誇る国。コロッセオなどの古代遺跡が残るローマ、ファッションと経済の街・ミラノ、「ルネッサンスの宝石」とも呼ばれるフィレンツェ。どの都市にも有名な観光スポットがあり、ワクワク感いっぱいの留学生活を過ごすことができます。留学で人気があるのは、料理や音楽、洋服のデザインなどの専門分野でのスキルアップ留学。大都市では、インターンシップも充実しており、飲食店やファッションなどの分野で実地経験を積むことも可能です。

country data

人口: 約5789万人
面積: 約30万1328㎢
言語: イタリア語
通貨: €(ユーロ)
チップの文化: タクシーなら料金の10%、ホテルではポーターやルームサービスに対して1€程度。レストランでは、ほとんどの場合、料理代金に含まれています。
気候: 最も寒い月…1月(4~13℃)
最も暑い月…7月(19~30℃)
長靴型の半島と、サルディーニャ島、シチリア島の2つの島からなるイタリア。四季がはっきりしており、気温はほとんど東京と変わりません。ただし湿度は日本よりもずっと低く、夏は乾燥し、冬は雨が多め。緯度が高いため、夏は夜8時ごろまで明るいのが特徴です。またナポリやシチリアなど、太陽がさんさんと輝くイメージの南イタリアでも、冬は雪が降ることがあります。コートなどの防寒具は必需品です。

特徴

古代ローマから続く歴史や伝統と、最先端のファッションやデザインが共存するイタリア。その古い街並みが示す通り、イタリア人は自国の歴史や伝統に誇りを持って生活しています。しかしながら「食べ、歌い、愛す」という言葉で表現される国民性そのままに、基本的にイタリア人は明るく陽気。外国人に対してもフランクなので、リラックスして過ごすことができます。世界遺産巡りやショッピング、グルメなど、滞在中の楽しみは尽きません。

生活費・物価

長く物価が安いことで知られていたイタリアですが、2002年のユーロ導入以来、物価が上昇。今では日本と同じくらいと考えてさしつかえありません。また北部に行くほど物価は上がり、ローマやミラノなどは、かなり高め。物によっては、日本より高いと感じることも。反対に安いと感じるのは、公共の交通費と食料品。バスや地下鉄などは、近距離なら1ユーロ程度です。また食料品は、野菜や果物などは安く手に入りますが、肉や魚は高めです。

フィレンツェでの生活費の目安

税率: 付加価値税10~20%
ランチ平均: 6~12€
物価: 全体的に高め
家賃目安: アパートをルームシェアした場合のシングルルーム350~400€
ホームステイの
月家賃:
500€~

語学学校

語学学校は大学付属と民間の二種類で、その多くは学歴・英語力は不問。大学付属の場合、1学期3カ月の通年コースであることがほとんどです。夏季には、外国人留学生向けの1カ月の短期コースを実施することもあります。民間の場合は、留学生の受け入れは随時行っており、最低1週間から留学が可能。+αの留学プログラムも充実しており、イタリア料理やワイン講座、美術史やデザインなどが人気です。

音楽・アートなど

イタリアは、ルネッサンス文化発祥の地。レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロなど、天才芸術家の残した芸術作品が、いたるところに残されています。中でも、ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の食堂の壁に描かれたダ・ヴィンチの「最後の晩餐」、システィーナ礼拝堂に描かれたミケランジェロの「最後の審判」は、絶対に押さえておきたいところ。またウフツィ美術館やサン・マルコ美術館などの美術館にも、ルネッサンス期の有名絵画が多数所蔵されています。ほとんどの美術館が予約可能ですので、予約してから出かけるのがオススメです。また、イタリアはオペラの聖地。ミラノのスカラ座やローマのオペラ座で体験する本場のオペラは、何物にも代えがたい感動を与えてくれるはずです。

スポーツ

イタリアで人気のスポーツといえば、やはりサッカー。国内リーグであるセリアAは、世界最高峰のレベルであり、世界中からスター選手が集まっています。またF1などのモータースポーツ、自転車競技、バレーボールも注目度が高いスポーツです。レジャースポーツとしては、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツが大人気。高級スキーリゾートとして知られるコルティナ・ダンペッツォ、2006年トリノオリンピックの舞台になったスーザ谷など、ヨーロッパでも有数のスキーリゾートが数多く存在します。イタリアのスキー場は、明るくファッショナブルな雰囲気が魅力。オシャレなスキーウェアに身を包んで、出かけてみては?

観光

イタリアは世界有数の観光大国。現在では、45件もの世界遺産が登録されています。コロッセオなどの古代遺跡やバチカン市国が存在するローマ、花の聖母教会ドゥオーモをはじめルネッサンス文化の宝庫であるフィレンツェなど、都市によって見どころもさまざま。一度の滞在ですべて見て回ることは、不可能と言っても過言ではありません。また歴史遺産や芸術作品だけでなく、美しい街並みや自然もイタリアの魅力。特に、南イタリアには風光明媚な景勝地が多数存在します。高級リゾートとして知られるアマルフィ海岸や、世界3大美港のナポリは、息をのむほどの美しさ。ローマからナポリへはユーロスター(日本でいう新幹線)で約2時間、フィレンツェからナポリまでは約3時間20分ほどですので、足を伸ばしてみては。

ビザ

観光目的であれば、3か月以内の短期滞在の場合はビザは不必要。しかしながら留学目的の場合は、3カ月以内の滞在でも、日本国内で就学ビザを取得する必要があります。ビザの申請は、イタリア大使館領事部か大阪の総領事館で行うことができ、だいたい受給までに1~2週間かかります。また入国後は、管轄の警察署にて滞在許可証の申請が必要です。

注意点・治安について

観光地では、スリ、ひったくり、置き引きなどの犯罪が多発。中でも、自転車やバイクでのひったくりが多く、バッグは道路と反対側に持つなどの対策が必要です。最近では、飲食店のぼったくりも何かと話題。観光ガイドに載っているような有名店でも、日本人には多額の請求をふっかけてくる場合があります。価格表をしっかりチェックする、初めての店は安易に「おまかせで」とは言わない、などの注意が必要です。

またイタリアは、2005年より禁煙法が施行されており、美術館、博物館、レストラン、バールなどを含め、公共の場での喫煙は禁止。違反者には罰金が科せられます。

緊急時は、国家警察(救急車要請も可能)113、軍警察(救急車要請も可能)112、消防車115もしくは112、救急車は118もしくは112をコール。
またイタリアの日本大使館・領事館はこちら『外務省在外公館リスト 在イタリア日本大使館・総領事館

こんな人にもオススメ!

  • 声楽などの音楽の道を目指している人
  • 料理やワインがおいしいところで勉強をしたい人
  • 最先端ファッションやインテリアに興味がある人
  • ジュエリーや靴などのデザインを本場の職人から学びたい人
  • 世界遺産や芸術作品に触れることで自分の感性を豊かにしたい人